シャット・ダウン(2)
価格: ¥2,548
奇妙なタイトルの『Shut Down, Part II』(以前に出たヒットEPの事実上の続編)は、海と太陽への皮肉なこだわり(デニス・ウィルソン以外のメンバーはサーフィンをやらなかった)から1歩踏み出して、クルマというサブカルチャーにも手を伸ばしたアルバム。結果的にむらの多い作品となったのは仕方のないところだが、それでも出来のいい曲においては聴きどころに事欠かない。マイク・ラブがリードした「Fun, Fun, Fun」、ブライアンのフィル・スペクターへの傾倒ぶりがよく分かる「Don't Worry Baby」、過小評価されてしまっている「The Warmth of the Sun」などがその好例だ。(Jerry McCulley, Amazon.com)
この2曲で決まり!
★★★★☆
「ファン・ファン・ファン」と「ドンド・ウォーリー・ベイビー」。この2曲が収録されたという歴史的価値だけで十分、というべき作品。当時の彼らはレコード会社からのリリース要求により、作品を量産していたわけだが、その中でも天才ブライアン・ウィルソンは珠玉の名作を残した。それってすごい事だと思う。
アルバムのその他の曲も、それなりに(純粋に音楽的とはいえないが)面白い趣向が凝らしてある。デニスのドラムソロとか、マイクとブライアンのおふざけの口げんか、などなど。それはそれで当時アイドル・グループだった彼らのファン・サービスの一環だったのかも。