ヘヴィエストメタル
★★★★★
新境地を開く作品となったスタジオレコーディング7作目。
ただのヘヴィメタではなく、1のように息苦しくなるギターから始まり、
キーンと鋭いエフェクトがかかったギターに遠くで響くドラムが印象的な2、
映画マトリックスでも使われた(らしい)どこか近未来的な3。
一貫していることは、重苦しさ・息苦しさ。
まさにDark Sideが辺り一面に果てしなく広がっている
。決して駄作なんかではない至高のヘヴィネス作品と俺は評価する。
長々と失礼しました。
飽くなき探求心
★★★★☆
MINISTRYの98年発表、7th Album。
映画「se7en」を思い浮かべてしまうような、不気味な肉体のジャケットが強烈です…
前作Filth Pigでインダストリアル・メタル路線から方向転換したMINISTRYですが、
本作のリード・トラック、Supermanic Soulは何処となくインダストリアルっぽい雰囲気を持っていて、
MINISTRYが完全にインダストリアルから足を洗ったわけでは無さそうです。
基本前作のスロー‾ミドルテンポ主体のヘヴィネスを追求した楽曲が中心ですが、
上に書いたように、インダストリアルの雰囲気を纏ったスピード・ナンバー1.Supermanic Soul、
映画MATRIXに提供された今までに無いタイプの展開を見せる、3.Bad Bloodを始め、
民族音楽を意識した4.EUREKA PILEや6.NURSING HOME、
ジャジーなノリの5.Step、サックスが印象的な9.VEX & SIOLENCEなど、
様々な意欲的な楽曲が用意され、Alさんの飽くなき探究心がヒシヒシと伝わってきます。
あまり人気の高い作品ではないですけど、MINISTRY=インダストリアル・メタルという
固定観念を持たなければ、とても面白い作品だと思います。
それとシークレット・トラックはカタログだと42曲目になってますが、
私の手元にあるWARNER・FROM USのものは69曲目に収録されていました。
決して駄作などではないのだけれど
★★★☆☆
前作「Filth Pig 」から三年を経てリリースされた7枚目のスタジオ・アルバム。1999年発表。以前のような混沌としたサウンドや暴力的なビートといったものはもはや伺えないが、中近東風のサンプリングやバンジョーの音などを交え、新境地を開こうとする意欲はうかがえる。
しかし同年に出たnine inch nailsの「フラジャイル」ともども、ああ、もう純粋なインダストリアル・メタルのあの疾走感・焦燥感は帰ってこないのだなと思わせたのもまた真実である。