尽くすタイプの人、イジメられるへの一方的な提案「孤独で強くあれ」
★★★★☆
いじられキャラの人、生きるのが辛い人、孤独な人
かなり一方的な意見を一冊にまとめた印象。
最近の風潮、"空気を読め" とは逆か。
こうすればいいと最後に書かれてるのは、
1.何か好きなことをする
2.人とは関係なく自分にとって大切なものを作る
3.何か小さなことでいいから毎日実行する
4.努めて自然に接する ←"自然"は緑とかのこと
5.「べき」を捨て去る
全然違った交流分析(トランザクショナル・アナリシス)からのアプローチ→孤独よ、さようなら 母親離れの心理学 (集英社文庫)
こっちも見てみて!
落ち込むが、強さを手に入れられるかも
★★★★☆
加藤氏の文体は、自信に満ちている。
弱く、やさしい人の心には、時に、その言葉が痛い。
加藤氏は、弱くやさしい人の抱えた問題を詳しく、客観的に分析しており、
的を得ている。
しかし、なんだか突き放され、蹴落とされているように感じる。
それは、弱くやさしい人の欠点ばかりが羅列され、その気持ちに寄り添うことがないからだろう。
あまりにも客観的な分析すぎて、そしてそれが当たっているだけに、
はれ上がった心には、苦しいことがあると思う。
けれど、この本を手にすることは、人生のうちで、価値あることだ。
自分が「やさしさ」だと思っていたものが、実は自己保身であり、淋しさや弱さの表れだと知ることは、
とても辛く、苦しい。
自分の裸の、触れられたくない、隠していた傷をじゅくじゅくと触るようなものだ。
でも、弱さからくるやさしさを本当の強さに基づいたやさしさに変えるには、
自分の心の核心に触れねばなるまい。
自分を「いい人」だと思っていた。少なくとも他人に害を与えない点において。
でも、実は、自分の醜さ、弱さに客観的な目を当て、その苦しみにあえて触れてこそ、
見せかけではない「いい人」になれる。
今までの自分のように、他人に都合の「いい人」ではなく、
自分の好きな自分になって、結果的に、他人からも認められる、新しい自分になれる。
見せかけのいい人を演じることに逃げ込んでしまっている人は、
ぜひご一読いただきたい。
読むのは苦しいが、きっと、何か得るものがある。
まずは自分のどこがやさしいか考えてから
★★★★☆
人間関係の中でうまくやって行くことが趣味だ
人に何かやってあげるのが好きだ
可哀想な人を見ると何かやってあげたくなる
時々自分は何か人に利用されているような気がする
例えば上記のようなやさしい人って普通にいると思うのですが、
この本では、それが本人にとって憂鬱なことであれば、
自分のやさしいところを見つめ直してみることだ、という話です。
人や自分に対して、どこか厳しく考え直すことを促されている印象を受けます。
「あなたは」と言われ続けるのであまり憂鬱な時はおすすめできません。
字体のせいなのか後半までは自分が加害側なのかもしれないと、
項目によっては考えられてきたりしましたが、
7章の「やさしさを『強さ』に変える五つの方法」は落ち着いて読めます。
やさしい方へ。
★★★★★
昔から優しい人と言われていました。
いつも断れなかったんです。嫌でも嫌って言えなかった。
皆のこと大好きで、親切にしたくて、頑張って。頑張って。我慢して。
でもなんだか苦しくて…。
親切にしているのに感謝されなくて、でも助けてあげたくて。
ひとりになるとホッとして、でもさみしくて。
思い当たる方、ぜひ読んで見てください。
今まで読んだ本の中でイチオシです。
誰に親切にすればいいか、嫌われてもいい人の見分けかたが分かります。
優しい悩める方、必読です!
いじめられる癖から抜け出るために
★★★★☆
この著者のものは数多く読んでいるが、この本は「感情的恐喝」に焦点をあてて、いじめられる人間の自己反省を勧めたものである。いじめられる立場が、半ばは自ら招いたものであること、そして、それを心理的な癖として自己認識して、脱出をはからねばならないことが説かれている。挙げられている例もわかりやすく、的確なものばかり。たしかに「やさしさ」ゆえに、ずるい人間のために自己犠牲を強いられるのは、あまりに悲惨だ。特に最終章の具体的な五つの提言は実践的なアドバイスになっている。