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切腹 [DVD]

価格: ¥3,990
カテゴリ: DVD
ブランド: 松竹
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こういう作品は今の日本は作れない ★★★★★
昨年でしたか、仲代自身が 新聞のインタビューで「時代的にこういう作品は今はもう作れない」というようなことを語っていたのが印象深い。この作品の撮影現場はすごい緊張感がみなぎっていたという。それに比べて、今の日本映画からはテレビドラマのようなものしか出てこない。甘っちょろいものしか作れなくなった日本の映画界。「切腹」を観るにつけ、ため息が出てくる。
竹光切腹のド迫力! ★★★☆☆
 重苦しい、辛い、救い様の無いストーリー。緊張感、迫力はあるが、明るい朗らかな場面は一切無い。これを映画館で観たらそうとう後引くだろうなあ。

 題名だけはかねてより知っていたが、みなもと太郎の漫画『風雲児たち』の中で、本作の竹光による切腹シーンが言及されていて、一度見てみたいと思った。

 確かに、目を背けたくなる程のド迫力の名演であった。三國連太郎のセリフで「舌を噛み切らんとせんとは」ってのを聞いて、あの介錯が失敗し中々死ねなかった三島由紀夫の絶命場面とかぶった。

 白黒の時代劇にしては、セリフが意外なほど明瞭でゆっくりとしていて聞き取りやすい。ただ、仲代のセリフはあまりにゆっくり朗々としていて、まるで歌舞伎か詩吟のよう。

 普通の時代劇ではなく、考えさせ、胃にもたれるタイプの映画だ。勅使河原蒼風による題字、武満徹による音楽も作風にぴったりマッチしている。
痛烈 ★★★★★
武士道とは何か
なんで在るべきか

少なくとも、マニュアル化するべきものでは無く、個々で見い出すべきもので、形式ばった虚飾に満ちたものでもない

この作品において、その武士道をもったものが武士とよばれたものたちではなく、そこから追い出された浪人であったのは、なんとも皮肉である
極上のサスペンス ★★★★★
この作品はかなり好きで何度も観ているが、全然飽きないし新しい発見もある作品だ。今回も久しぶりに観直して重厚な作風に酔いしれてしまった。
時代劇でありながら、サスペンス風。主人公が何故、井伊家での切腹を申し入れたのか。以前、竹光で切腹させられた男との関係は。切腹の際の介錯人に選んだ3名が何故全員病欠なのか。これらの謎は物語が進むにつれて徐々に紐解かれるところは何ともサスペンス風。
そして、最後に暴かれるのは武士の命とは何か。天下泰平の江戸時代には、それは建前の話なのかを痛烈に描いている。観終わった後、井伊家の家臣の行為は現代社会の建前を重んじるばかりで行われている理不尽な所業を思い出させられて悲痛な感覚を覚えた。
井伊側の三國連太郎と浪人の仲代達也との問答は最初から最後まで緊迫感が持続して作品に重みを与えており最高。仲代達也と丹波哲郎との決闘は強風の中という斬新な設定だが、どうも丹波の殺陣のマズさを今回は発見してしまった(殺陣は圧倒的に仲代の方が上手い)。でも、それはそれでたいした話ではない。
ラストにいたるまでは主人公の思いを成し遂げるサスペンス風で楽しめ、ラストで武家社会に対する批判を現代社会に写した形で締めくくり心に重くのしかかる。単に切腹という海外受けする題材でカンヌ映画祭の賞を取ったのではないことは一目瞭然。海外の賞を総なめにする小林正樹監督の最高傑作と言っても過言ではない。

時代を超えた名画 ★★★★★
あまり知られていない(と思う)が日本映画史上の傑作のひとつに
あげられると思う。
芸術的ともいえる映像美と優れた脚本、仲代達也の卓越した演技。
また、視聴者の先入観を上手にいなす人物設定…と、面白さに
ぐいぐい引き込まれました。

しかし、本作で最も感銘を受けたのは現代にも通じると思われる
社会の矛盾・不条理を見事に暴いた点にあると思う。
圧政に翻弄される人々と形式ばかりを重んじて真実を見たくない(隠す)
権力者。この構図はいま、なお変わらない。