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ジハードとフィトナ イスラム精神の戦い

価格: ¥3,360
カテゴリ: 単行本
ブランド: NTT出版
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目配りの利いた良書 ★★★★★
秩序崩壊と出口の見えない暴力に悩む中東。ムスリム移民を多く抱える西欧も「ジハード」の主戦場になってしまった。本書では中東の政治体制、米国の外交政策、イスラーム教義と政治運動、西欧社会秩序について、それぞれ歴史的に辿りながら現状を理解するための枠組みを提供している。

イスラーム政治思想の流れも的確に押さえており、例えば「急進派」とは一つではなく、思想的に深刻な内部対立があることが明快に説明されている。タイトルのフィトナとは反乱など秩序崩壊を示す、非常に否定的な意味がある。イスラームのために努力・闘争をするという善行のはずのジハードを推進する結果がフィトナに陥っているという矛盾を認識しているムスリムは少なくないのである。

中東だけでなく、欧米社会や外交に興味がある人にぜひ読んでもらいたい良書。フランスでは3万5千部も売れたそうだが、日本で売るためにはタイトルの工夫が欲しかった。
テロリズムとの本質的対決の再構築を ★★★★☆
アルカイダも地方分権化し無統制
第二、第三世代も登場
9・11はジハード戦士獲得手段が第一義的
本来の目的はイスラム宗教国家の創立
もはやそんな展望もない

ブッシュ政権の対テロ戦争も行き詰っている
対テロ戦争の遂行により
更なる戦士を生み出す効果が証明
テロリスト掃討作戦により民衆に多数の死傷者を生み出した
それが更なる戦士を生み出し支持背景となる

テロリストは犯罪者として処罰せねばならない
各国警察の役割であり国際的刑事組織で取り締まればよい

対テロ戦争がなければテロリストなど誰からも相手にされない
単なるカルト集団であり、市民の敵であるから市民が通報してくれる
対テロ戦争のマイナス面の故にこそ市民の中に一定のシンパシーが
生まれる

もう一度本質的な意味でのテロリズムとの総合的対決戦略を
再構築する必要がある

アルカイダは確かに一時期イスラムの民衆レベルで
英雄視された
現在では既に変容しつつある
ムスリムを多数殺害する行為が繰り返されたからだ

まずはイラク戦争を終結させねばならない
イラクのレジスタンスは停戦を申し出ている
米軍は停戦し
レジスンタスが「アルカイダなど力で抑え込む」と豪語しているのだから
彼らにアルカイダなど粉砕してもらえばよい

米軍と戦い続けたレジスタンスが
アルカイダを粉砕する姿を全世界に見てもらえばよい
全世界のムスリムも納得する
ジハード予備軍に対しても説得力がある

政治ではスンニ派も与党に加わり
スンニ派が不信感を抱く内務省に
スンニ派大臣を据えるべきだ
それ以外にスンニ派の内務省への不信感を払拭できない
抵抗するSCIRIを米国が説得する姿をスンニ派に見せつける
スンニ派の米国観も好転するのではないか

米国が本気で撤退したいのなら
民衆の平穏を生み出そうと考えるのなら
そこまでしなければならないのではないか