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キーリ―死者たちは荒野に眠る (電撃文庫)

価格: ¥578
カテゴリ: 文庫
ブランド: アスキー・メディアワークス
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心の一冊 ★★★★★
偶然に手に取った初めてのライトノベルがコレでした。ライトノベルを山のように読んだ今となってもこの本との出会いは忘れることができません。

舞台は戦争で荒廃した惑星。地味な霊感少女と不死のやさぐれ青年が、保護者のラジオの憑依霊と一緒に旅をしながら、や「意味」「居場所」を求めゆく話。
ローテンポな展開で、lightというよりむしろ、しっとりheavyです。雨の日の読書に似合う気がします。

デビュー作とは思えないしっかりとした文章力で、丁寧な心理描写がなされているため、用意に感情移入可能で、ごく単純に、純粋に、感動できました。
少女漫画的という評価をどこかでみましたが、なるほど、同意です。それほどにその心理描写は細かくて綺麗なんです。本当にピュアな心の声に浄化される思いです。

全9巻をよんで、壁井さんのファンになりました。こんなに温かな気持ちになれる本を私は他に知りません。キーリと会えてよかった(笑)
お気に入り ★★★★☆
著者の文章力が冴え渡る秀逸な作品。
物語は霊を視ることのできる少女キーリを中心に据え、80年以上も前から生き永らえる不死人ハーヴェイ、旧式のラジオに憑依した戦死兵の霊である兵長らが東にある戦場の墓場へと鉄道で旅をする中で霊に由来するいくつかの体験を通して成長する様が描かれている。主にキーリとハーヴェイがお互い触れ合うことによって人の温もりを感じるようになったり、忘れていた感情を取り戻していく過程を軸に話は進む。
他の方によるレビューではストーリーの既出感、テンポの悪さが指摘されていますが、僕には一切気になるものではありませんでした。むしろ冒頭部からクライマックスまで一気に読ませる文章の流れは他でもなかなか見られないのではないでしょうか。ライトノベルという枠にとらわれず多くの人に読まれる仕上がりです。
初めてライトノベルに触れる方には最適ではないでしょうか。
余談ですが僕は本作を読んだ後、シリーズ化によるマンネリも跳ね除けてくれそうな巧い文章に魅入られてしまい、シリーズを全て購入しました。
白馬の王子様思想(いまどき…) ★★☆☆☆
って感じで、正直男の子にはキツい。

伏線もすぐ先が読めて伏線と言うまでもなく。

深く踏み込むかと思いきやあっさり終わる話があったり。

キャラクターの性格が統一できてなかったり。

世界観も説明不足。

これが大賞?


いい意味で、夢見がちな空想少女向けの本。
心の成長ストーリー ★★★★☆
霊が見える少女、不死人、ラジオに憑いた憑依霊
ちょっとした悪戯から出会い、ともに旅をすることになった彼らの物語

霊感が高く、世界には神が存在せず教義にも疑問を覚えている少女・キーリ
少し冷めた感じの彼女が、ハーヴェイ達との旅を通じて徐々に心温かく成長していく
そんな彼女のキャラクターが、イラストと相俟って良いです♪
ハーヴェイや兵長も結構いいキャラだと思いましたが、この作品においてはキーリが一番よかったと思いました

多少血みどろのアクションシーンなんかもありますが、この物語の本筋は"人と人の触れ合い"というか"心の成長"にあると思います
ただし、これは"感動する"だとか"泣ける"といった類の意味ではなく、あくまで"心が温まる"という感じ

そんな作風からも、少し落ち込んだようなときに読むと"いい元気付け"になるのではなかと思います
なかなか無理のないストーリー展開や描写もいいので、ライトノベルと言えども結構、万人向けするタイプの一冊だと思います
シリーズ第1作(この本がシリーズの始まり) ★★★★☆
舞台は,遠い未来の植民惑星。80年前の戦争により文明は衰退し,教会が権力を持ち統治
する中世のような社会に戻っている。
その80年前の戦争の生き残りと,戦争で死んだ兵隊の霊,霊感を持った身よりの無い少女
の三人が,1週間ほどの旅をする物語。明日への希望を持てずに生きてきた三人の冷めた
心に,その旅で,暖かい火がともり,三人がそれぞれ変わっていくハートウォーミングス
トーリー。
戦争もちょっぴりあり,命がけの戦いもある。でも,本題は,心。人と人の関わりから生
まれてくる心の変化や,お互いに心を通わせて心で支え合って生きていく人間の心の姿が
本題。心の繋がりも,ベタベタの恋愛や「萌え」ではなく,友情,親愛,家族愛のような
感情。
人生を旅するのも,こういうパートナーたちと一緒だったら辛くないと思える物語です。