生きがいは、「死ぬこと」
★★★★★
12歳の女の子神山満月(こうやまみつき)は、歌が大好きで歌手を目指す女の子。でも喉に腫瘍を抱えている。生きるために歌をやめるか、歌のために死ぬか。
ある日彼女の元に死神が現れて、死神に余命1年を宣告される。命よりも歌を選んだ満月は、死神の力を借りて16歳の健康な女の子に変身し、オーディションに合格して歌手としての活動を始める。彼女には、2年前に生き別れになった男の子との約束があった。好きな男の子との約束を果たすためにも、彼女は歌い続ける。
だいたいこんなプロット。ところで、80年代のロボットアニメ「重戦機エルガイム」に出てくるレッシィは、「女の生きがいは殿方に命をかけることよ」と言った。
それを生きがいにしている友人を知っているけど、この漫画の満月は、それを地で行く女の子だと思った。
ただ満月の場合、「命を賭して何かをする」のではなく、「死ぬこと」そのものが生きがいな気がする。
なぜなら、約束をした男の子は既に事故で亡くなっており、そのことを満月は最初から知っていたから。
満月は、「死ぬのはけして怖くない。あなたが待ってくれているから」みたいなことを言っていた。
彼女が歌を歌うのは歌が好きだからというより、歌を歌うことで死ねるからなのかもしれない。
きっと理想的な生き方で、死に方だったのだろう。好きなことをしながら死ねて、なおかつその向こうには好きな人が待ってくれているから。
結末は賛否両論だし、生死の問題を問う気もない。実際にそういう人間がいるとも限らない。だが実際にそういう生き方をしている人間を見て、説得する気にはなれない。
女の生きがいって、何だろね。知らないけど。
良い作品。
★★★★★
紳士同盟辺りから、種村先生の作品の質が大幅に低下してしまいました。そして、そのことが問題視され始めてきました。
ですが、この作品辺りまでは、安心して見れると思います。この頃が一番安定していたのかもしれません。ある意味種村先生の作品の中で、1位・2位を争う作品だと思います。
若干ご都合主義なところもあるし、主人公マンセーな部分も気になります。でも、良い作品だと思います。
曲がとても良いので、アニメもお勧めです。
フルムーン!!!
★★★★★
かわいい!
かっこいい!
とにかくキャラが大好きです!
満月もいいし
めろこもいいし
タクトも!
この巻ではまだ満月の話が主ですが
巻が進むにつれて周りの人たちの話もあり周りも輝いていきます!
命が関わってる話なので少し重いかもしれませんが
最後は感動します!
いい加減にしろ
★☆☆☆☆
種村有菜の描く漫画の主人公は現実味が全く無い。
可愛くて男子にモテる。
金に不自由しない。
人気者。
など…まろんとかは最悪だね。
普通こんなに完璧な人いるわけないんだから、もうちょっと考えろよ。
まるで作者本人が自分の理想を主人公に押し付けてる気がする。
そして主人公の純粋さを際立たせる為に性格の悪い女を登場させる。
マジでやめろ。
なんでそんなに主人公を輝かせたいのかワケわからん。
愛着があるとかもはやそんな問題じゃない。
いい加減にしろ。
「死にたい」って、何て重い言葉なんだろう…。
★★★★★
い、いやまさか…! 12歳の子が「死んでみたいと思ってたし」なんて言うなんて…!
この物語の主人公・神山満月は、喉に病気を持った12歳の女の子です。
手術すれば治る病気なのに、声が出なくなるのが嫌な満月は、手術を拒んでいます。
そんなある時、「ねぎラーメン」という死神コンビが満月の前にやってきました。
それは、満月が1年の内に死ぬから、2人の死神は1年間、満月を見張るのです。
何とか死に導くのが、死神の仕事。そして、普通の人には見えない死神が見えた満月は、
2人に頼んで夢だった歌手のオーディションに連れて行ってもらったのです。
満月が声が出なくなるのを拒むのは、歌手になる為であって、
小さい頃から想っている男の子との約束なのです。
私が初めて、この漫画を読んだ時、主人公の満月と歳が変わらなかったのに、
この子は常に“死”と隣り合わせなんだな〜って思いました。
私は健康といえば健康だけど、“死”と隣り合わせではない。
“死”と隣り合わせって、一体どんな感じなんだろう?
「死んでみたい」って、簡単に言える事なのかな?
色々な謎が詰まった物語だと思いました。
しかも、死神! これは種村先生の定番、不思議ものですね!
死神なのに、何て緊張感がないんだ、この2人は…。
ちゃっかり満月ちゃんも、死神達のテンションにつられてるし…。
こんな死神達と、喉が病気の満月はどのような関係になっていくのか、
早く次の巻が読みたくなりました。