時間旅行という概念を初めて創造したH.G.ウェルズによる不朽のSF文学を、そのひ孫であるサイモン・ウェルズが監督。1899年に恋人を暴漢に殺された科学者アレクサンダー(ガイ・ピアーズ)は、4年後にタイムマシンを発明し、彼女を救おうと事件当日の過去へと飛ぶが、やはり彼女は死んでしまう。過去の運命を変える手段を見いだすべく、彼は未来へと飛んでいくが…。
悲恋をモチーフにしたのはありきたりの手段だが、それゆえ作品に時間の流れを愛で哀しむ世界観が醸し出されているのも確か。80万年の時の移り変わり、即ち文明の栄枯盛衰を巧みに描ききったCG技術には、不覚にも落涙してしまった。カニバリズムをベースに置く未来原始社会の描写も、1960年製作の同原作映画化作品よりも当然ダイナミズムあふれており、さらに「80万年前の人間にとやかく言われる筋合いはない」と主人公に言い放つ敵役ジェレミー・アイアンズの怪演ぶりが、楽しくも理にかなっている。(的田也寸志)
割れちゃいました。。。
★★★☆☆
大きな感銘が得られるというほどではないですが、
映像、ストーリーなどまとまっていて観やすい作品でした。
時間も含めコンパクト。
もう少し、他の時代のシーンなども入れて欲しかったですが、
話が散漫になるから、抑えたほうがいいのかもしれません。
しかし、普段から、古代から人類が見慣れているあれが、
パキっと割れてしまっていると、非常に不気味ですね。
2回ほどシーンがあったと思いますが、かなり印象に残る
絵でした。
以下は、ヤボ・コメント。くだらないツッコミです。
作品の良さを損なうモノではありません。
・タイム・マシンがあっさり完成してしまう。その割には、
他には、発明に成功したヒトがいない様子。
・なぜ、女性の過去が変えられなかったのか、やや不明。
未来は、意思で変えられるという映画の重要なメッセージはわかるが。
・近未来の絵で、自転車通勤?とかは、いかがなものかと。
下層のヒトは、エコ志向もあり、サイクリストなのか??
*監督はH.G.ウェルズの「ひ孫」に当たるサイモン・ウェルズです。
素晴らしい映像美
★★★★☆
原作を知りませんがそれをあれだけ映像化したのだから単に娯楽作品と見れば二重丸。 バックトゥーザフューチャーに比べれば少しリアリティがある。時空を飛ぶ瞬間の映像は必見。まぁただ遠い未来に行き過ぎると逆に原始的になるシナリオは古臭い感じが否めない。 これは単発映画にするよりテレビシリーズで長く取り組んでもらいたいような作品でした。詰め込み過ぎでおなかいっぱいな割にはストーリーをじっくり楽しむ余裕がない感じです。しかしながら下手な映画よりは見て得した感じはあります。
映像が綺麗でもこのストーリーは・・・当初の目的は・・・・。
★★★☆☆
映像は非常に綺麗なのだが、開始直後の映像から物語の後半を事前情報なしの状態で予想するのは不可能と思われる(大汗)。
それほどに「前半」と「後半」とで作品の持つ雰囲気が一変する作品。
20世紀直前のニューヨーク。学者の主人公は最愛の女性に夜の公園でプロポーズし、指輪を贈る。
が、ここからが「訳分からんシーン」。
何で突然に強盗が登場して恋人が殺される???あまりにも唐突過ぎる展開。
それから4年後・・・・・。
主人公は彼女が殺された運命を変えるべくタイムマシンを発明することに成功。時空を飛び越えて「運命の夜」に舞い戻る。
当日の自分よりも先に彼女に出会い、公園に近付かないようにして・・・これで運命は変わり全てがメデタシメデタシのはずだった。
なのにまたしても彼女は死ぬ。今度は馬車が彼女に突っ込んできた。交通事故だ!
過去を変えようとしたのに「結局は同じ結果」になってしまうことに気付いた主人公。
今度はなぜ過去を変えられないのか?その原因を探るために未来へと向かう。
が、主人公は21世紀のニューヨークで月の消失による異常気象という知らなくてもいい人類の未来を知ってしまう。
そして再びタイムスリップ。今度は何と一気に「80万年後の世界」に飛ぶ。
人類は滅亡・・・していたと思いきや、何としぶとく生き残っていた。文明は失ってはいたが。
だが、未来の人類は「地上」に生きる者と、「地下」に生息する猿のような「異形のものたち」とに分かれていた。
そして、猿たちは地上の人間をさらっては捕食していたのだ。
さらわれた80万年後の世界のヒロインを救うべく敵の本拠地に忍び込む主人公。
敵の総大将は意外なほどに紳士的に話す人物だった。ボスの口から語られる世界が「なぜこんな風に変化したのか?」
「どうして過去を変えることができないのか?」の回答。
恋人の死があったからこそ「タイムマシンの完成」があったわけで、そこから地球の運命も大きく変化することになったのだった!
ボスは元々この時代の人間ではない主人公にタイムマシンを差し出し、元の時代に帰るように忠告する。
が、主人公はそれに逆らい今度こそ運命を修正しようとする。
「タイムマシンが自爆」し、猿どもは消滅する。
なんか、未来に来てからは「やたらと強い主人公」。
この強さがありながら、なぜ現代ではみすみす恋人を強盗に射殺させてしまったのだ?という疑問が。
元の時代には戻れなくなってしまったが、恋人を失ったときからもう「現代には彼の居場所」はなかったのだ・・・・。
80万年後の世界に「自分の新しい家」を見付けた主人公は恋人を失った悲しみを受け止めて「新しい一歩」を踏み出したのだった。
とにかく物語が「唐突過ぎる作品」
・突然の強盗の登場。(偶然で済ませるのか?)
・彼女の死
・80万年後にタイムスリップ。(なぜ?)
・作風の激変。(突然にバトルものに。但し、描写が中途半端。)
・いきなり強くなる主人公。(学者→勇者に)
・ボスとの直接対決が盛り上がりに欠ける。(問答の末に騙し討ちに近い)
・ラストで忘れ去られたかのような描写の「死んだ元・カノ」
説明不足で疑問点が噴出します。もっと他にストーリーの展開させようはなかったのだろうか?
観てガッカリした方は多いのだろうな・・・・・。
映像はきれいだったが・・・
★★★☆☆
恋人を強盗の銃弾により亡くした男が、タイムマシンを作って、過去へ行き、恋人が災難に巻き込まれないように誘導し、馬車で自宅まで送り届けたところ、恋人は馬車から降りてすぐに、交通事故で死んでしまう・・・というのが、冒頭の出だしだが、まあ、「恋人の死」という点では同じでも、加害者が違うことを考えれば、その後の加害者の人生には与えた影響という点で、あまりにも、主人公中心史観に過ぎる展開だったと思う。
もっとも、そこまで極端でないにしても、人間の人生というものは、何となく、当を得ているような気がしないでもないが。
さておき、映像はきれいだったが、ストーリー自体は、最近のタイムマシンものに共通する傾向のようだが、「未来は暗い」であり、その意味でも、ありふれたストーリーである様に感じた。
映像が綺麗でした。
★★★★☆
初めてお便りします。
私は高2で映画にハマって以来B級、C級映画も・愛して7年、アルバトロス最高!な人間であります。
皆さんのおっしゃるほどとは思わなかったもので、ビックリして書き込みさせて頂きました。
んでも考えてみたら、そうかー、いわゆる大作と比べたらこれも異色よね、と妙に納得致しました。
個人的な感想としては、主人公の苦しみと、未来の人の生命力に好感が持てたかな。
劇場で見た時には少し涙ぐむ、くらいだったのが、つい先日DVDを三度見するにボロボロ泣いてしまったのはこれいかに。
私も大人になったんでしょうか…(うーん…。)
そうですね、幅広いジャンルの作品をご覧になる方で、涙もろくて、駄作もたまにみてまう、なんて人々にはおすすめな一品なのではないかと思います。
それでは、良い映画ライフを!(^_^)