恐竜はいないというスネオの講釈から始まり、
夢がないとガッカリするのび太が
まったく関係ない出来事から徐々に事件に巻き込まれていく話。

恐竜に関する史実と空想の部分が非常にうまく融合されたシナリオ。
地底における独自の文化がそれぞれ理にかなっていて説得力がある。
伏線が綺麗に活きて、すべてがまるく収まるラストも見事。

　面白いです。この本を買ったときは、ほしかった「雲の王国」と「宇宙小戦争」のついでで買いましたが、読んでみると「雲の王国」、「宇宙小戦争」より良かったです。その二つも良いですが。序盤スネ夫が行方不明になったときはドキドキしました。ドラえもんたちのレギュラーメンバーとバンホーたち地底人が戦ったときの、ドラえもんが見せかけの武器ばっかりだすところや、「風雲ドラえもん城」はおかしかったです。「こんな顔した子」のドラえもんの顔を見た時は爆笑してしまいました。劇場版も見たいです。ぼくは、この作品が「海底鬼岩城」に次いで二番目に好きです。

　人間はもう地球を探検し尽くしたから地底には生き物はいないだろう、と思われがちな地底になんと人類が住んでいた！
　そこは恐竜の生き残りたちが進化を続け、またある者は太古の姿をとどめる世界。いわば爬虫類たちの進化の過程の縮図だ。
　のび太は偶然、地底人の秘密を知ってしまう。

　「ありそうでなかった」というのが毎回驚かされる。
　これも「恐竜」が出てくるお話。
　しかし、「のび太の恐竜」とはまったく別である。
　毎回飽きることがないというのは素晴らしいことである。

人気の大長編ドラえもんシリーズ第八巻、「ドラえもん のび太と竜の騎士」の単行本。

今回の冒険の舞台は、地下。
世界中に広がる地下の大空洞にはなんと竜人が住んでいた！

のび太が大量の0点のテスト隠す場所として地下を選び、それだけではもったいないと、おなじみのみんなを誘って地下で遊び始めるが、スネ夫がはぐれてしまう。

地下への入り口も壊され、スネ夫の救出はもはや不可能かと思われたが、スネ夫が残したビデオにより多奈川の底にその空洞の入り口があることを知って、救出に向かう･･･

地下で繰り広げられる冒険が、ドラえもんらしいタッチで描かれており、皆さんの期待を決して裏切らない一冊。