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ぞうのたまごのたまごやき (寺村輝夫の王さまシリーズ)

価格: ¥1,050
カテゴリ: 単行本
ブランド: 理論社
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「おうさまのたまごやき」とセットでどーぞ★ ★★★★★
「おうさまのたまごやき」を知らない日本人はいないんじゃないか……というくらい、あれは面白くて素敵で素晴らしいお話ですが、こちらの「ぞうのたまごのたまごやき」は、「おうさまの……」より少し前に描かれたお話で、よく似ています。挿絵も、おなじ長新太が担当しています。

理屈抜きで楽しめる、日本に数少ない傑作絵本のひとつです。「おうさまの……」より、こちらの王様は少し細身ですがやっぱりたまごやきが大好き。ぞうのたまごでたまごやきが食べたーいとまたワガママを言い出して……。

長新太の挿絵がとにかく素晴らしい。他の人の挿絵でもこの本出てるみたいですが、断然コチラをお勧めします。
「おうさまのたまごやき」とセットで買いましょう。

……あ、そうそう、この寺村輝夫という作者は、デビューして二、三作は鳴かず飛ばず、あまりイイモノは書けなかったみたいなんですが、編集者に「自分の好きなものを書けばいいんですよ」と助言されてなかばヤケクソで書いたこちらが、子供たちの大好評を博し、一気に自分ワールドを築き上げていった……ということです。いいですね、こういう話。
寺村さん・・・惜しい方が亡くなりましたね。 ★★★★★
小学3年生のとき、友達の家ではじめて読んだ「王さま」シリーズ。
あまりの面白さに、
(なんでもっと小さいときによまなかったんだろう)
と、こども心に悔やまれた記憶があります。
でも、このシリーズを本当に楽しめるのは、
むしろ小学生くらいからかもしれません。

私の中では「王さま」といえばこのイラスト、というイメージが強く、
ほかの方の挿絵にはどうもなじめなかったのですが、
実はうちのこどもたちもそう思っていたそうです。
寺村さんと和歌山さんは、やっぱり最強の組み合わせなのかもしれません。

表題作のほか、ふたつの作品が収録されていますが
甲乙つけがたい素晴らしいファンタジーが味わえます。

文字の大きさやページの区切り方など、構成もよく考えられていて、
絵本から童話へ世界を広げ始めた年頃のこどもたちに
ぜひよみきかせてあげたい一冊です。

印象に残る王さまのキャラクター ★★★★★
 わがままでいばりんぼの王さまのキャラクターとかわいいイラストは、強く印象に残ります。
 真に子どもに愛されるナンセンス・ワールド。話の展開はまったく予測不可能ですが、先が気になってしかたありません。
 みょうに教訓めいていたり、説教じみていないところも、子どもに愛される理由なのでしょう。
 最高におもしろい童話シリーズのひとつとして、独特なポジションを築きあげています。