全体的にはダークな雰囲気が支配する「約束の地」と、クリス不在で濃厚なグランジを聴かせてくれた「Q2K」を足して2で割ったような感じです。初期に多く見られたアップテンポな曲はありません。しかし、アドレナリンが湧き上がるような激しい緊張感ではなく、混沌とした現代アメリカの思想を代表する歌詞によってひっそりとした緊張感があります。
9.11事件にインスパイアされて製作されたアルバムは数多いのですが、本作もそのうちのひとつで、哲学的な問いによって平和を模索しているように感じました。
しかし、アルバム「メタリカ」のころのメタリカをすこしブラックにしたかんじの曲の1やさわやかなロック(ポップス?)を展開する2前奏の絡みつくようなギタ-とジェフの声がさえわたる3ポップな4ギタ-がカッコイイ5シンセサイザ-のはいりかたが絶妙な6昔とはひとあじちがった唱法を多用する7前奏の渋いギタ-がカッコイイ8前奏のかわいたサウンドが何故かジェトシティウ-マンを沸騰させいいようもなくかっこよくヘヴィな9このアルバムのコンセプトの考察の結果希望がみえてきたことをうたっており結局ハッピ-エンド?だったことをにおわせる101のライヴ版ではじまりましたがちょっと違うボ-ナストラック11がありヘヴィな曲とポップな曲の順番が絶妙でありあのグランジにはしったといわれたあの二作のできが実はよかったということをおもいだしなぜ評論家はあんなひどいことをいったのかいまだに理解ができないことをおもいだしはらがたった。全体的に相変わらずの演奏力でクリスのうでがまったくおちておらず女王(の王国)健在といったかんじだがすこしブラックにはしりすぎたのではないかとおもわせるがお勧めの一枚である。
もちろん昔のような音楽ではないけれど、QRはそもそもワンパターンなHMを捨てて進化し続けてきたのだから、某B誌のような後ろ向きのレビューでは何も見えてこないように思う。
多少華やかさには欠けるけど、近年の作品も納得して聴けるファンなら文句なしに買いの一枚。未だ80年代で止まっているファンにはお奨めできないけど。