肝心の漫画が何も説明していない。。。
★☆☆☆☆
電気関係の知識を得る必要性が仕事で急に出来、自分自身全く理系ではなかったため購入してみました。
先に同シリーズの「まんがでわかる電気」の方を読んでおり、そちらは分かりやすくありがたかったのですが、
こちらの「まんがでわかる電気回路」の方は、私があまりに無知すぎるせいもあるのでしょうが、
全く頭に入らない。。。。(結局、途中で放置してあります。)
根本的な問題かもしれませんが、そもそも漫画にしている意味があまり感じられません。
基本、主人公の研究者達が、意図せずして飛ばされてしまったRPGのような世界を旅しながら、
その世界の住人達に電気回路のことを教えていくといったストーリーです。
ですが、なぜか喋る端子やら、それを狩るハンターやらが出てきて、正直なんだかよくわからない。
(というか、木に実った端子を収集したり、逃げる端子を追い掛け回したりといった描写に、
なにやらサイコパスなものを感じて笑ってしまいました。)
そもそも、漫画の中では回路の説明は一切せず、あっても数える程度(しかもフキダシの台詞のみで処理)。
ほとんどは途中の解説ページや例題問題ページでのみ解説されます。
しかも、その解説さえもサラッとしすぎで、おいてけぼりをくらうという始末。
解説しなくてはいけない分量が多いようなので、
ひとつひとつの説明がおざなりになるのも分かるのですが、
だったらなおのこと、研究者同士の恋バナやら、
逃げ回るコンデンサを追い掛け回す描写はいらなかったのでは?と。
同シリーズの「電気」の方が分かりやすかっただけに非常に惜しいというか何というか。
もっとも、私があまりに無知なせいも恐らくあるので、
もともとそれなりに知識を持った方が読まれた場合は、ちゃんと分かりやすいのかも知れません。
ですが、勉強し始めようという方にはネタ本としてならお薦めしますが、
それ以外の真っ当な動機の方にはちょっと。。。
というのが正直な感想です。
なのでごめんなさい。星一つです。