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君よ憤怒の河を渉れ (徳間文庫)

価格: ¥760
カテゴリ: 文庫
ブランド: 徳間書店
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映画もがんばってはいるけれども・・・・・・ ★★★★☆
著者の作品としては、「鯱」シリーズが好きでしたが、たまたまこの作品の映画を見て、久しぶりに読み返しました。
映画の方も頑張ってはいるんですが、原作の方が俄然「ハードボイルド」。今このような作品を書ける人はいるでしょうか。
ほんのりとした甘美さが無ければ男の美を描くことはできないと思います。ただ一途、不器用なだけ、ダンディーだけでは「良きハードボイルド」ではないと、私は思っています。
このバランスがうまくとれた作品だと思います。是非一読を。
西村寿行先生の著書の中で一番のお気に入りです! ★★★★★
初期の頃の西村先生の意気込みが本当に感じられて、私の一番のお気に入りです。

突然かけられた濡れ衣。そして逃亡。

検事と言う立場から一転、逃亡者へ。荒々しい筆遣いですが
追われる立場に落ちた者の心情が伝わってきます。
羆との戦い、セスナ機での道内脱出。
そして新宿の雑踏の中、迫り来る警察の包囲網をアッと驚く手段で
脱出。このシーン、大好きです。
そして患者を装い、精神病院に潜入してまで証拠を掴もうとする
気迫。
まさに冒険の連続です。

殺人の謎解きの部分がちょっとまどろっこしいですがそれでも
読み応えは充分です。

映画では高倉健さんが主役を演じています!

鞘取り勉強・実践会 竹本淳一
ハード・ロマンの誕生 ★★★☆☆
 1975年発表、西村寿行の記念碑的出世作。

 新宿の雑踏で、東京地検のエリート検事・杜丘冬人は突然に見知らぬ女性から強盗強姦犯人だと指差される。もちろん杜丘は潔白の身であるが、彼は逃亡を図った。何者かが彼に罠をかけた。自分自身の手で真犯人を突き止める為、彼の必死の逃亡劇が始まった。さらには殺人者の容疑が掛けられながらも、北海道の山奥へと身を隠すが、警察の追跡網が迫ってくる。
       
 今でこそハード・サスペンス小説の大家として名高い西村寿行であるが、この作品は彼が初めて書き上げた冒険小説で、後に映画化された程のヒット作となった。西村は初めて冒険小説を書こうという気合は相当なもので、中央アルプスの山中にある山寺にひとり篭り書き上げたのだという。断定調の短いセンテンスの文体が特徴の西村寿行作品であるが、この頃はまだ確立しておらずにびっしりと多めの文章は読み応えがあると言うよりもちょっとまどろっこしい。冒険小説であるが殺人トリックにも重きを置いていて、最後の最後にトリックの真相が明かされる。ご都合主義的な展開も多々あり、西村寿行の初期作品としての青臭さが感じられる。
トンデモ本ですね ★★☆☆☆
題名にある通り作者の意気込みは伝わるが内容がデタラメ。無実の検事を追う東京のデカが北海道警の指揮を執ったり、そんな事ある訳ないだろう。検事の逃避行も偶然と逃避先の人々の善意に依るもので、頼りない事この上ない。

読んでいて力が抜けた。荒唐無稽な話が好きな方にのみお勧めの作品。
最高の冒険小説!濡れ衣を着せられた、検事の逃亡劇! ★★★★★
★主人公がいきなり濡れ衣を着せられる場面からこの小説は
始まる。そこから一気にスリリングな逃亡劇が始まる。

あるときは、北海道で熊と戦い、あるときは北海道完全包囲網の中
深夜、セスナ機で脱出する!
圧巻は新宿の雑踏で警官の多重の包囲網・非常線を
くぐりぬけるシーンだ。
思いもよらぬ方法で、突破する!

そして、推理小説としても楽しめます。
くもの巣を利用した殺人トリックとは?
後は読んでのお楽しみです。

映画では高倉健さんが、主役を張った。
小説を読んだ後に映画を見たら正直物足りない。
(この名場面をつけてほしかった!という所が多すぎる)

西村氏の小説の中でこの時代の小説が
個人的には大好きです。官能小説で有名な氏ですが
官能描写はほとんど出てきませんので、念のため。