日本における農業の地位は、随分低くなってしまった。GDPに占める割合もたったの2%、農業人口も2%しかなく、さらに低くなりつつある。しかし、それでよいのだろうか?日本の食料自給率はは30年前の60%から、今は40%に下がっている。ヨーロッパの諸国は軒並み上昇していて、70ー80%だ。農業に関するこれらの疑問や問題、国際的な食料問題を、幅広くとりあげて、わかりやすく、噛み砕いて説明してくれる。教科書として書かれているので、グラフや表が多くて、一見難しそうだが、これはむしろ理解を助けるためで、経済学に素人の私でも充分理解できた。
人間に一番大事な食料の問題は、歴史も長く影響も大きく、簡単には解決できない。しかし、なにが問題かをまず理解することが大切だ。
!食料問題についてすこしでも関心のあるひとに、ぜひ推薦したい。