まず断っておくが、1分で単語を覚えられるわけがない。
そういう意味で、タイトルは少々大げさすぎる。

が、これがうそかといえば、そうとも言えない。
むしろ、方法論は大変すばらしい。

書いてあることは至極単純。
意味のない数字を10桁羅列して、
覚えられるかどうか。

たとえば
3694092169
という文字列。

おそらく、語呂合わせでもしない限り
この数字を一ヵ月後まで覚えている人は、いない。
しかし、自宅の電話番号や携帯番号はしっかりと覚えている。
この差は何なのか？
というのがこの本の本題。


「単語は書いて覚えるな。
一秒だけ見てすぐに忘れろ。
これを60回繰り返せ。
そうすれば無味乾燥な英単語もしっかりと記憶に残る。」


これがやってみるとまさにそのとおり。
いや、驚いた。
反復練習が大切なことくらい、誰でもわかってる。
しかし数秒眺めて次へ進む、という方法。
これを反復練習と呼ぶのか？
ほんとにこれで覚えられるのか？と不安になる。
ところがこれを超高速でこなすと、ほんとに覚えられるのだ。



やってみてわかったのは、
この方法、めちゃくちゃ集中できるのである。
電車を乗り過ごしそうになるくらい集中できる。
そしてなにより、楽しい。苦にならない。
昔から暗記が苦手だったが、この方法はとても
楽しく覚えられる。
覚えようとしなくても覚えられるからだろう。


ともかく、暗記系の勉強にこの方法を使わない手はない。
だまされたと思って二ヶ月毎日1600語を
復習してみてほしい。
30代、40代でも驚くほど暗記できるはずである。

著者の指示するやり方でなくても、十分に活用できます。
私は、最初はのんびりと始めて行き、躓いた単語にマーカーを付けていきました。
その後は、マーカーがついた単語を5日間で回せるように、独自に本書を5つにパート分けしました。
私はTOEIC受験者ですが、この本を5日間で1回し、そして
｢新TOEIC TEST ビジネス英単語｣をこれまた5日間で1回し、交互にやっています。
どちらの本もそれ単独ではTOEIC対策としては不足ですが、
組み合わせればかなりのボキャブラリーがつきます。
この本はシンプルであるが故、どのような使い方も出来ると思います。
私のように資格試験の語彙ベース作りに利用するのも一手でしょう。

｢まえがき｣にあまりにページを割きすぎているのが印象を悪くしたので、星4つ。

本の使い方も書いてあり、日本語訳をひとつしか掲載していない理由や、何度も頻繁に単語をみることによって覚えるという点など、脳科学的にも根拠のある説明がされていて、勉強方としてとても参考になる本です。

ただ星３つにした理由は、単語の選別についてです。この本にもTOEIC600点以上にはむかないことが明記されていますが、本当に向かない本です。1600語のうち３分の２以上は、もうすでに覚えている単語でした。残りの単語もはじめて遭遇するものではなく、一度はみたことあってなんとなく単語の意味もわかるけれど、正確に日本語に訳すことのできないレベルのものです。

なので、もう少しハイレベルな単語を掲載した、このような形式の本があればいいなと思いました。

英語があんまりできない頭の悪い私はこの本を購入しました。
作者が言っているように一分間で覚えられたらそれは夢のようだしね。

それでなんだけど、ものすごく読みやすいし色を使っているから目に入りやすい。
その点はものすごく評価できると思うよ。
頭の悪い私でさえ読みやすい本だと思った。
しかし、それは知っている単語のみの場合である。
ほかの人達のレビューでさんざん書かれているけど、ともかくＣＤがついていない。
読めなきゃ分からない。つまり「使えない」のだ。
しかし、英語が読める人であればこの本はものすごくオススメだ。
短い時間のなかで繰り返し何度もやるというプロセスはものすごく良い線をいっているのだ。

それとこのシリーズ、一分間英単語のiphoneのアプリが完成したようだ。
あたりまえだが、アプリはiphoneを持っている人達限定でしか使えない。
私たち持っていない組はいつになったらＣＤ販売してくれるのだろう？
まさかアプリのためにiphoneを買えというわけではないよね……？

そこら辺の事もこの先考慮してほしいです。
なんにしろ、ものすごく期待はしています。

英単語に読み方が書いていないから、自分が解らない単語は余計に解りにくくなった…
読みをつけていただけると、よく解るようになると思う…