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DNAがわかる本 (岩波ジュニア新書)

価格: ¥819
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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素人の私にも分かり易かったです。 ★★★★☆
 人間には、約60兆個の細胞がある。
1個の細胞には、23対の染色体DNA(デオキシリボ核酸)がある。
A、D、T、Cの4種類の遺伝物質がある。

A:アデニン:    NH2
           ↑
         N-C-C-N-C-H
         ↓  ↓   ↓
       H-C-N-C-   N-H

D:グアニン:    
C:シトシン:

T:チミン :

 この4つの分子群は、13~16個の原子から構成されている。
 また、いずれも窒素Nを含んでいるので、塩基性=アルカリ性を示す。

この4種類の分子群が30億個繋がっている。これがDNA。
二重鎖になっており、対になる相手は必ず決まっている。
AとT、GとCである。

これは、AとTでは水素結合が2本。GとCでは水素結合が3本だからである。
その3個で、一つのアミノ酸を指定する。3つで一組のことをコドンと呼ぶ。
(例えば、GAA、GAGでグルタミン酸)
それによって、体内で20種類のアミノ酸=タンパク質を作り出す指令となる。

つまり、DNAとは、体内で必要なアミノ酸=タンパク質を作り出す命令書である。

 しかし、アミノ酸を体内で、<いつ>、<どの場所に>、<どのくらいの量>
作り出すかも、命令しなければならない。
これらの特別な命令を出すのが、ホメオボックス遺伝子と呼ばれる。

 30億のDNAの内、このように、現在、その意味が分かっているのは、

3万から3万5千である。これが遺伝子。
残りの90%以上のDNAについては、意味がないか、まだその役割が分かって
いないもの。

 細胞分裂の際、コピーが行われるのだが、コピー・ミスが生じる。
それは、30億個につき、約3個だそうである。
これは、もうどうしようもない問題である。

 しかし、DNA修復酵素(p53)が、これを修復してくれる。
しかも、修復不可能と判断すると、細胞に細胞自殺(アポトーシス)を命じる。

 しかし、DNA修復酵素(p53)を作り出す遺伝子に異常が起こると、
??NAを修復することも、細胞自殺(アポトーシス)を芊??こさせることも
できなくなってしまう。

 これ㊊??、遺伝性疾患やガンの直接の原因である。

 ガン細芊??とは、アポトーシスしなくなった細胞と規定できる。

 何故、ガン細胞が生み出されるか?
1.放射線㊊??よるDNAの破壊
2.食物摂取等による、化学物芊??によるDNA破壊(化学反応)
3.ウイルスによ㊊??もの

 1.には、A.自然放射線(宇宙から、地球㊊??地殻にある放射性鉱物から)

         (銊??物から摂取したカリウム40、炭素14という放射性同位䊊??元素)
       B.人工放射線(原水爆、劊??発、再処理工場、劣化ウラン弾、等)
 2.には㊊??食物、タバコ、有害煤煙

 オンコ遺伝子(細胞を成銊??・増殖)=アクセル
 ガン抑制遺伝子(p53タ㊊??パク質とRbタンパク質)=ブレーキ

 言わば、車㊊??アクセルとブレーキの両方が故障した場合、これがガ㊊??細胞が、
生み出される構造である。

大事な本ではある ★★★☆☆
これからの進路が生物と関わりのある人にとっては取っ掛かりとして、今その分野に進み始めている人にとっては復習的なものとして。役割は人によるけど、これからの生物学の展望を考えると一読はすべき本だと思う。

専門的な言葉が多いから、まだ勉強していない人には辛いだろうし、読みにくい本だと思うが、勉強してから読むよりまず読み流してから勉強して、また読み返すという方法の方がいいと思う。
確かに,合う合わないがありそうな本だけど(私はどちらかといえば合わなかったほう)疎かに(テーマ的にも内容的にも)出来る本ではない。