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勉強法が変わる本―心理学からのアドバイス (岩波ジュニア新書)

価格: ¥907
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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心理学を学ぶ学生にすすめる一冊 ★★★★★
ジュニア新書とはいうものの、万人にとって読む価値のある本である。
とりわけ、教育心理学や認知心理学を専攻する学生には一読をすすめたい。
文体もわかりやすく、コラム的なものもあり、スラスラと読める本です。

本当に勉強法が変わる気がします。
後半にエッセンス ★★★★★
この手の本はえてして著者の考えをダラダラ述べて自己完結している本が多いが、
この本の『「数学=暗記」説はほんとうか』においては
和田秀樹氏に代表される「解法暗記派」の手法と
吉永良正氏に代表される「自力解決派」の手法を対比させて書いており。
結論も簡潔で「目標の違い」だと述べている。
和田氏は受験に合格することを目標にしており吉永氏は数学の専門家の卵を念頭においていると解釈。
現実の受験生も自力解決で勉強してきて時間を浪費し、効率が上がらない時に解法暗記にシフトするという人が多いように思う。
当然、自力解決で時間も浪費せず効率も上がる人はそのままでいいので、個人の資質によるところも多いだろうが、こと受験に合格するという目的だけに徹するのであれば、解法暗記をすべきだろう。
 英文解釈などは知識と文脈を使って推論しろと書いてあり、例も示してあるが、これは他の本でもよく述べられていることである。
最後のほうの「文章を書く」については、わかりやすくまとまっており大変参考になる。結構、市販の小論文の参考書などでもこの本の「文章を書く」のところをダラダラと本一冊にまとめているようなものもある。そんなものを買うよりこの部分を何度も読み実践する方が力がつくだろう。
 しかし、(個人差はあるだろうが)高校三年生で時間がない人にはお勧めできない。高校一年、遅くとも二年生でこれを読んで自分で考え実践したら本の題名通り「勉強法が変わり」自分の力となるだろう。
他の本の受け売りに著者の考えを加えたもの、そして元々優等生の高校生向き ★★★☆☆
悪くはないが、他の勉強法に関する本をあちこちつまみ食いして、自分の体験談を加えたことを勉強法としている感が否めない。

認知学習については、本書でも引用されている「間違いだらけの学習論」の方が適切であるし、心理学の面から楽しく読めるという点ではゆうきゆうの著作に劣るし、具体的な個人での勉強法という点でいうと「超高速勉強法」に劣るし、東大生のやり方に学ぶのであれば「東大脳の作り方」の方がより高校生の目線にあっているし、著者が前面的に賛同していない和田秀樹の本でも、こんなにあちこち飛んではいないという点で読みやすいことは評価できるし、勉強を生活のリズムの中にとりいれるということと基本の反復という点では陰山英男の著作の方が優れている。

また、本書には参考にすべき本をあちこちに書いてあるが、本書は高校生向きであることを考えると、忙しい受験勉強の合間に「クリティカル・シンキング」などを次々読むのは難しいように思う。さらに、本書は、授業や、塾の先生や、友人や、いわゆる赤本の使い方についてはあまり親切ではない。実際、多くの高校生は一人で勉強しているだけでなく、いろいろな先生や友人と影響を及ぼしあって勉強をしている。本書は、そのような視点が弱く、必ずしも若者向きとはいえないのではないか。

また、そもそも勉強を中心とした生活パターンの作り方などの解説も十分とはいえない。リズムが出来てくればそれなりに自分の勉強法というのが形になってくるのだが、多くの若者はまずそこに問題がある。そういう点では本書がぴったりくるような高校生というのは、元々勉強の習慣が身についていてさらに効率の良い勉強法をさがしているような元々ある程度優等生の域に達しているような若者なのではないかと思う。

ということで、マクロ的な視点でみるともうひとつと思える部分が多いが、個々の科目の勉強方法に関しては、まじめな高校生にとって参考になる記述があることは付け加えておきたい。特に、数学に関しては良いと思う。一方、英語の学習法についてはリスニングにあまり触れておらず、ちょっと古い。
数ある勉強法の本の中でもバランスはピカイチ ★★★★☆
様々な勉強法の本が存在する中で、この本は認知心理学の専門家である著者が、学校における勉強の意味やあり方は心理学的に考えるとどうなるかということについて、ひとつの答えを提示したものである。
この本は勉強に悩む中高生に向けて書かれているが、第1章「学習観を見直す」において、学校教育が見落としてきた、あるいは誤解してきた「学習観」を浮き彫りにしてくれる。「学習観を見直す」作業は、生徒だけに強いるのではなく、学校や教育関係者にこそ求められるべきものであると思う。

軟調な語り口で書かれており、読者に堅苦しさを感じさせない配慮がなされてはいるが、結局こういう本を読む人は勉強家の優等生なのだろう。本当に必要とされる人たちには読まれないんだろうな。

三位一体ならぬ三味一体 ★★★★★
本書は心理学の観点から合理的な勉強法を考察するものである。

本書には3つの側面がある。
1高校生に合理的な勉強法を提示する。
2すべての人に「学ぶ」ことの正体を提示する。
3心理学入門

まず、1についてだが、本書は「ジュニア」をターゲットとした新書なので、そのニーズに適うように英単語や年号、漢字の記憶法、数学問題へのアプローチの仕方、小論文の作り方などをざっと説明する。中高生(特に高校生)が普段の学習の上で心がけるポイントを提示している。

しかし、本書のメインテーマはなんと言っても2であろう。高校生の学習内容を素材としているが、そこから「学ぶ」ということを一般化している。すなわち、本書は「記憶する」「理解する」「問題を解く」「文章を書く」という構成をとっている。これはすべての人が物事を学びとり、また、さらに深い学習にいたるために要求される主要な能力であろう。記憶力、理解力、問題解決能力、文章作成能力といった社会で要求される能力を、どのようにすれば合理的に育成できるのかを心理学に則って考察しているのである。

そして本書は3心理学の入門書であるともいえる。著者はこの本全体が「学習観」を見つめなおすための材料であるとしている。「学習観」とは「学習とはどんな仕組みで起こるのか」「どのような勉強をするとよいのか」という学習に対する考え方のことだそうだ。そして学習のしくみを科学的に研究するのは心理学の役割の1つだとしている。心理学を通して自分の勉強法を見直すことで、心理学に対する興味も生じるに違いない。

1冊の中に3つの味。お得である。