Bryanの歩みを感じさせる、オトナな雰囲気の「Unplugged名盤」!!!
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1997年、Bryan AdamsのUnplugged Live盤です。
音源は、1997年9/26、the Hammerstein Ballroom, New YorkでのUnplugged Liveです。
演奏は、Bryan Adams (Vo, G), 盟友・Keith Scott (G)etcの、いつものBryanバンドに加え、
Piano, Organ, Accordion, Percussion, Low Whistle(アイリッシュの民族楽器), Uilleann Pipe(バグパイプの一種)などなど。
そして、Michael Kamen指揮するジュリアードの生徒のオーケストラという、大変豪華な編成になっています。
選曲は、「18 Til I Die」(1996)までの名曲に、プラス、新曲4曲(厳密に言うと、1曲はシングルB面曲)となっています。
新曲については、
tr. 2 "Back to You"は、ロマンチックな哀メロをもった、いかにもBryanらしいロックチューン。(← 個人的には超名曲)
tr. 6 "When You Love Someone"は、バグパイプ & ストリングスが叙情的な、胸にジーンと染み入る美しいバラード
tr. 9 "If Ya Wanna Be Bad - Ya Gotta Be Good"は、シングルB面曲で、ブルージーな曲。
tr. 11 "A Little Love"は、THE ROLLING STONESを思わせるような、ミドルテンポのルーズな感じのロック。
。。。という具合です。(動画サイトetcで、聴いてみてください。特に、tr. 2,6)
全体的には、オトナな雰囲気のBryanです。
バンドスタイルで、アコギ、ドブロetcでの、普通のアンプラグド・スタイルもありますが、
ストリングスで美しくしっとりとなった"I'm Ready"や、ピアノ & パーカッションが爽やかな"Fits Ya Good"etcが、特長的です。
。。。そして、ギター1本弾き語り状態で始まる、ホントにNakedな"Heaven"は、オリジナル以上に「感動!」「感涙!」です。
アレンジ変えても、楽器を変えても、極限まで音を減らしても、「Bryanは、Bryan」「名曲は、名曲」と実感させられます。
今までのBryan、オトナになって熟成したBryan。。。Bryanの歩みが感じられる「Unplugged 名盤」です。
「Bryan Adamsファン」に、オススメです。
特に、「往年のファン」や「リリース当時は、いまいちと感じた人」に、聴いていただきたいです。
時間が経過した分、「いろいろ感じるところあるのでは?」と思います。
(中古盤・激安です。。。が、決して「使い捨て音楽」ではありません)
この良さがわかってしまったあなたは大人
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Bryan Adamsなんて知らない,ってな若い方には,同じカナダ出身のアーティストで言わせてもらえば,Avril Lavigneが今から20年くらい後に,アコギを弾きながら,"I want to be your girlfriend"と呟いたライブを想像していただければいいのではないか.本作はそんな作品だ.今から10〜20年くらい前に,アニキは"I'm ready to love you"とか,"Let's make a night to remember"とか歌っていたわけである.'69年の夏にギターをつま弾いていた自分を思い浮かべ,ロックスターを夢見て,80年初頭にブレークを果たした,ロックシーンを走り抜けてきた男だからこそできるこのライブ.
アニキを昔から知っているリスナーには,本作で彼が歌う曲に多少なりとも思い出をもっているはずだ."I'm ready to love you"という言葉を,20歳ちょっとの若者が叫ぶのと,40代となった本作の彼が歌うのとでは,その味わいは当然違う.その違いに,自分が経てきた年月を重ね合わせると,涙が溢れてくる.プラグがどうのこうのなんて関係ない.アニキには,昔から電気なんかなくてもよかったのだ.キャパのある会場では,声も演奏もさすがに聞こえないから,しぶしぶ使っていたようなもんだ.まあ,ストリングスにジュリアード音楽院の若者達を起用していたり,ユーラシアンパイプをフィーチャーしていたり,どことなくフォークな感じを出しているのは目新しいところだが,本質は変わっていない.
アコースティックでそのアーティストの実力がもろに出るとかいった,よく言われる色眼鏡を外せば,まるで「思い出のメロディ」のような歌謡番組の趣である.MTVのこのシリーズで,多くのアーティストが表現しているのは,そういった部分が大きいと思う.どんなジャンルの音楽だろうと,歌には人生があるのだ."Cuts like a knife"を聴いて受験勉強をした私の,それ以降の人生にもずっと,アニキの歌があった.Avril Lavigneが,今のリスナーにとってそういうアーティストになれるかどうかはわからないが,Bryan Adamsのようなアーティストがそういるものではないのはたしかだろう.
良い曲かそうでないか、それだけのこと
★★★★★
UnpluggedかPluggedかなんてことは、この良質な曲と良質なミュージシャンの前では
全く意味を成さない。1曲目のSummer of '69の最初のアルペジオが聴こえた時点で
心は鷲捕まれ、最終曲I'll Always Be Right Thereまでずっと連れていかれます。
ブライアン美味い。現場にいたかった。多分泣いてただろうけど。
ルックスも音楽も演出も全て・・・
★★★★★
Bryan AdamsのUnplugged作品。全作"18 Til I Die"の楽曲をメインに、80年代の"Reckless"や、"Cuts Like a Knife"等から、往年のヒット作を加え、プラスで新曲を加えた充実した内容。"18 Til I Die(死ぬまで18歳だ)"と言ってはいるものの、流石に年齢相応(当時38歳)の哀愁とセクシーさが漂った作品であるように思う。何よりも全曲通してUnpluggedというコンセプトに添った形で、どう自分の音楽を表現していくか?という事がアレンジを通じて伝わってくる。そういったプロフェッショナルな姿勢はやはり素晴らしいと言わざるを得ない。充分大人であるように思います・・・。
元々実力の高いシンガーであり、自分を演出するエンターテイナーとしての能力も高い彼だけに、このライヴのクオリティは言うまでもなく高い。勢いに乗ったロックチューンを披露したかと思えば、しっとりと泣かせる歌を聴かせるといった、ドラマ性のある抑揚の付け方も本当に上手い。ライヴを見ているオーディエンス達の心は、完全に彼の手で鷲掴みにされていたのではないか?というように思う。
ストリングス隊を揃えた演奏や、"When You Love Someone"で見せるバグパイプによるアレンジ等、Unpluggedという場でも自由に新しい音を作り上げている。特に"18 Til I Die"のストリングスメインの演奏はかなり凝っているので、前作を持っている人でもこの別アレンジバージョンを聴いて欲しい。"Summer of '69"や新曲"Back to You"のような、爽やかなロックナンバーも良いけれど、やはり"Heaven"や"I'll Always Be Right There"といったバラード曲の方が、彼の美しい声に本当によく合っているように思う。
最も素晴らしいアンプラグド・アルバム
★★★★☆
アンプラグド・アルバムは数多くあるが、このアルバムはそれらの中でも一級の出来である。このアルバムで「最もアレンジを必要としない実力派ロックスター」であることを再確認できる。彼のスタジオ代表作である「Reckless」と「Waking up the Neighbours」の二枚と合わせて購入したいアルバムである。