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漢字と中国人―文化史をよみとく (岩波新書)

価格: ¥840
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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図版が分かりやすい ★★★★☆
漢字や字音に関し通史的に概説しており、とても読みやすかった。扱っている内容が多岐にわたるが、「義書」「字書」「韻書」のように書籍をタイプ別に説明しているので混乱なく読めた。書籍の図版に矢印をつけて中身の文言を簡単に解説しているのが、非常に分かりやすくてよかった。その一方で「朝鮮は擬似漢字を作ることがなかった」など、事実誤認の記述もあるのが残念。それが星−1の理由。
辞書と起源 ★★★★★
辞書の種類を次の3つを紹介している。
字書:設文解字、玉篇
 漢字の構造によって分類配置、その意味を説明
韻書:切韻
 漢詩作成のための参考書
義書:爾雅
 意味に従って分類、配列したもの

漢字の起源
 易経(5経の一つ)
 設文解字の叙の話
 漢字の種類
  小篆(しょうてん):皇帝の字
  隷書:役人の文字
  則天文字 則天武后の文字
など、歴史を整理している。
「漢字」から浮き彫りにされる中国文化・政治史 ★★★★★
本書では、漢字創生期から近現代の簡体字運動まで、有名な『説文解字』や韻書、ピンインの成立過程など、中国における「漢字辞書類」編纂の歴史を通して、世界に類を見ない表語文字として今に生き続ける「漢字」の裏側にひそむ文化・政治史を垣間見ることができます。

かなり専門的な内容の新書ではありますが、漢字好き、辞書好き、中国史好きにはとても興味深い一冊でしょう。