死後の地獄は不要品
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歎異抄は、色々な解釈が可能なようで、解説本も多数出版されています。他の解説と違うのは、解釈の議論が分かるようになっている点です。示された答えも、決定打と言うより、最終的には、読者自身に考えさせるようになっています。
控え目な態度ですが、時代背景の異なる思想を、現代にどう活かすかとなると、むしろ、好ましい態度だと思います。
親鸞聖人が存命の時代、地獄の存在は常識でしたが、聖人には、地獄は不要だったのです。不要なものに、いつまでも、関わり合うなと言いたかったでしょうが、なかなか理解されず、嘆かれてれていたのだなと、私なりの解釈をさせて頂きました。