漸く読み終わった!
★★★★★
上下二巻、十八史略の更に略篇で、安岡先生の解説入りとは言え、中国史にそれ程見識がない私としては読むのにかなり時間が掛かった。
十八史略は、ずばり、中国の歴史を書き連ねた本であり、三皇五帝と言われるほとんど神話の時代から始まり、宋が滅びるところで終わる。と言うことは、その間の、孔子、孟子、始皇帝、三国志等々は記述があり、二千七百十五人の登場人物だと言う。
それぞれがその時々でどういう行動をし、どういう考えをしていたのか、と言うのがこの本の面白さなのであろう。が、その背景をそれぞれ咀嚼するのがなかなか大変である。
読むと、非常に馴染み深い言葉が目白押しで、それはそれでへぇーここに使われていたのか、とトリビア的なところもある。
一度読むのに越したことはないが、かなり疲れます。
序章で安岡先生による東洋思想の基本概念についての解説があり、その中で、「道」、「徳」、「功」、「力」、陰陽五行説、宗教と道徳等、について触れている。これがまた面白い。