94年に発売された6枚目のアルバム。浅井健一、照井利幸、中村達也の3人が女装したジャケットが印象的。こんなに長いタイトルも珍しいが、この曲はこれまでギターサウンドを中心に作ってきた彼らの楽曲と比べると、ホーンセクションを交えたジャジーな仕上がり。
純粋に生きることが難しい現代、すきあれば他人を単一化しようとする大人の世界に真っ向から立ち向かうBLANKY JET CITY。プロデュースを担当した土屋昌巳によって、ブランキーの新たな魅力が開花した注目の1枚である。(池端まゆ)
ベラ目てらE。
★★★★★
「BANG!」「C.B.Jim」も素晴らしい作品ですが、一番好きなアルバムはこれです。 長尺なアルバム嫌いの私的には収録時間の短さも完璧。
「C.B.Jim」ほど曲は書けてませんが、それを補うほどの演奏とアレンジでキャリアの中でも異色のアルバムになっていると思います。 歌詞の方もかなりの行き詰まり感があるのですが、アルバム中、最もポップな「青い花」で終わるので何故かすっきりします。 一生懸命にやるとはこういうことだと思います。
低音を多めに
★★★★★
普通にきくとオーバーダビングがバンドの音を殺してる感がするので、低音域を倍以上くらいに調整してください。
あ〜ら耳の肥えた人にはブランキー最高傑作に早変わり!
超いろっぽいベースに、なんじゃこりゃドラムがベンジー世界をおしのける。
例え50才になって ブランキーがきこえてこなくなっても、
このリズム隊が聴きたいから、てかんじのアルバム。
豪華なゲスト陣?? どうでもいいぜそんな事柄!
1994
★★★★☆
オッ、ビル・ペインにサム・クレイトンじゃないか!?などと、リトル・フィートのメンバーのクレジットを見つけて喜ぶのは45歳以上に違いないが、そのうえタワー・オブ・パワーのホーン・セクションときてはちょっと冷静じゃいられない。しかし当時の、プライマル・スクリームのような南部系アメリカン・ロック寄りになったと思うのは早計。"スワンプがキテル!?"んだとか一部で囁かれてはいたものの、そこはブランキーだ。音の骨格がしっかりしているバンドなだけに、ベテラン・ミュージシャンの参加で個性が薄まるどころか、屈強な志がかえって浮き上がってきた。ときにファンキー、ときにジャジーなアレンジがほどこされた曲もあるが、どこを切ってもブランキー以外のナニモノでもない音に仕上がっている。と同時に彼らが歌で描く世界の硬直した美しさと恐ろしさときたら!デビット・リンチの『ツイン・ピークス』『ワイルド・アット・ハート』に近い暴力的な美しさを感じるのは私だけだろうか?リンチの映像の音楽シーンで6なんかが流れたら、カッコイイだろうなぁ。舞台は名もない田舎町の裏びれたロードハウス。時代は50年代に見えて、実は90年代の終わり……と、いくらでも私の妄想は続く。
94年、あらゆる時代のロックンロールが出つくしたし、ヒッピーもパンクスも"アリ"になった今、ブランキーが見る未来とは?♪何を愛するの 僕たちの世代♪と歌われる10が空白の世代の口笛のように響く。
"オール・アナログ・レコーディング"。でも、すごくジャスト94年のロックの音だ。
やっとわかった!!
★★★★★
このCDはもう10年以上聴いています。
もちろんそれなりに気に入ってるから聴きつづけてきたのですが、
最近この"耳コピ難易度"の高そうなアルバムをコピーしてやろうと
(ギターとベースです)少しずつがんばってますが、
アレンジがめちゃめちゃこってますねー。じっくりコピーしてみて
凄さがより深く理解できつつあります。すげえスリリングなんです演奏が。
ブランキーのアルバムでは異色でジャズの色が濃いですが三人ともセンスいいわ。ホント
若干オーバープロデュースの感はありますけどね。
ちなみにこのアルバム服部なんたら賞という賞をもらったらしいです。
はじめてブランキーに触れる人には勧めませんけど、他のアルバムでファンになったら
是非このアルバムを聴き込んでください!!
ブランキー最高傑作
★★★★★
初心者にはベスト盤『国境線上の蟻』を勧めるが、間違いなくこれがブランキーの最高傑作だ。ファンキーな冒頭の曲からプロデュースも完璧だ。
女装したジャケットは、同種の趣向をストーンズやU2がマッチョ批判も兼ねて行っていることを知らないロック批評家の説明不足で、発売当時まったく理解されなかった。