幼い頃に良く遊んだ3人。
双子の弟ツトムが失踪し、残された兄ススム。
そして双子の兄弟とよく遊んだ女の子、さくらは疎遠に。
数年後、さくらは同級生のいじめの標的に。さくらへの恋心を胸に
助けようとするが気弱な性格が邪魔をして踏み込めないススム。
そして、なぜか隣の鏡には失踪したはずのツトムが映し出され
ススムに話しかける、「何してんだよ」と…
突拍子で異様な出だしから始まり、変わった三角関係と、
失踪したはずのツトムの行方等が物語りの主幹となっています。
甘酸っぱい普通の青春恋物語とは違います。
一線をはみ出して、リアリズムと誇張的な間に成り立った
「イタイ」青春ストーリーです。
おそらく読む人をかなり選ぶ作品に間違いは無いでしょう。
しかし物語の勢い、そして巧い物語の「引き」に、続きが気になる
話でもあります。