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秘密工作ケネディ暗殺―天国からのメッセージ

価格: ¥2,625
カテゴリ: 単行本
ブランド: 彩流社
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A.Bとは誰だ? ★★★★☆
今までの謎を集大成された感じの本である。既に他界した首謀者(狙撃の犯人ではない)が現世の代理人に託して話をするという設定で展開している。ただ、読み手からすれば、代理人が記述という段落の方が読みやすい。首謀者が自ら語っているところは何か違和感があってすんなり読みにくかった。しかし、多分これがほとんど真実に近いのだと思う。つまり当時のケネディに対して反目していた組織(軍部、CIA,FBIさらにマフィアまで)が連携してケネディを消去したということである。しかも証拠をでっち上げて(こともあろうに遺体にまで手を出して)、民主国家のスタンスは崩すことなく国体を維持していった。恐ろしいことが行われたのだと改めて思う。ただ、このことを正す術は今のところ残念だが「ない」のだろう。本に関しては、この事件に興味を持っている方には知っていることの繰り返しでややだらけるところもあるが、最後に首謀者はイニシャルでA.Bであると書かれて、改めてもう一回読むことになった。私は今のところまだ分かっていない。A.Bって誰や?
ケネディ暗殺の主犯からのメッセージに基づいたと主張する本 ★★★☆☆
ケネディの暗殺の主犯(既に死亡)から死後にメッセージを受けとり、
それをまとめたと主張するユニークな本。
著者は日本におけるケネディ暗殺研究の第一人者。

ケネディ暗殺における数々の謎を暗殺犯の主張に基づき解き明かしていく様は
非常に興味深い。

「死者からのメッセージ」であることを信じないとしても、

暗殺グループの行動についてはこの本に記述されているとおりだったと考えると
筋が通る部分もあるため、一概に非現実的と切り捨てられない内容を含んでいる。
著者の訳書である「ベスト・エヴィデンス」(彩流社)と重複する内容も多く、
ベスト・エヴィデンスの内容を犯人グループの視点で事件を追うとこのようになる、
といった見方もできる。

あえて本書の中で主犯の氏名は明かされていないが、本書に書かれた主犯の
経歴を元に突き止めることは容易なので、本書を読んだ人は是非探してみてほしい。
日本ともかかわりの深い人物である。従来の暗殺研究においては全く「容疑者」に
挙がっていない人物なので、少々驚かされる。

本書の残念な点は、死者からのメッセージという視点で記述されているため
その主張の妥当性を確認するのが困難であること。
検証するよりも信じるか信じないかといった観点になってしまう。
しかし、すべてが死者からのメッセージというわけではなく、
土田氏の暗殺研究の成果も盛り込まれているため、資料的価値はある。

例えば、「パレードルートの変更の謎」があっさりと明かされているのには感心した。

万人に薦められる本ではないが、ケネディ暗殺に興味があるのなら、
得るものがあるのではないかと思う。