以前にビデオのみで発表されていたアイテムをそのままCD化。
「出前コンサート」というのはピアノ１台あれば、全国のどこへでも行って演奏するという
企画ライブで、矢野顕子が日本で活動している時には結構頻繁にやっていたものである。
当然ではあるが、編集してまとめているだけあって、すごく良い選曲である。
弾き語りアルバムは既に何枚も出ているが、
自作の既発表曲を弾き語りで演奏しているのは実はこれだけだったりする。
企画盤的なアイテムの割に、決して聴いて損のない一枚。

ピアノの音がとても優しい、元気にしてくれるお気に入りの一枚です。ピアノ一本のみ、プラス、彼女のオリジナル曲の比率の高さからして、このライブ録音のアルバムはとっても貴重。ミディレコードさん、CDにしてくれてありがとう。蘇る８０年代後半、録音から１５年もたっていてもできたてほかほかの暖かさです。ライブ録音だけあって、赤ちゃんが泣いている声がかすかにはいっていて、毎回聞くたびに泣いているのはうちの子か？とぎくっとしますが。。「てはつたえるー＞てつだえる」「愛がたりない」「リッスントゥミーナウ」「夏なんです」「ハローゼア」名演奏です。お客さんとのやりとりも面白い。。。けど、けど！「ひとつだけ」の歌詞を忘れないでえー。

このＣＤには矢野顕子と糸井重里の対談が付いているのですが、それがすごくおもしろいのです。字が小さいので読みにくいのですが、内容はいいです。矢野顕子が自分自身のデビュー当時のことを話している所は、笑ってしまいました。ＣＤの内容ももちろん良いです。矢野顕子のピアノを聞いていると幸せな気持ちになるのですが、ライブだと一層ピアノが素敵です。いいなあ、ピアノ。習ってみようかな･･･。