恵みの雨〜alanさんの恵みの声〜
★★★★★
alanさんの7thシングルは、“懐かしい未来”から始まった地球を構成する5大要素(地・空・風・火・水)をテーマとした最終章として(水)をテーマにした楽曲集です。
タイトル曲“恵みの雨”は、ゆっくりと始まる冒頭部や間奏曲部分でのalanさんの二胡の少しもの悲しさと、ゆったりと流れるようなメロディが心の中にしっとりとした潤いを呼び込んでくれるかのようです。
古内東子さんの詞と菊池一任さんの曲がalanさんの声の良さを十二分に引き出している感じで、ゆっくりと落ち着いた中音域から高音にいたるまでストレス無く聴く事ができます。
乾いた心に恵みの潤いを与えてくれる愛しい人の心情を歌った詞は古内東子さん得意とするところ、この内容を十分に伝えてくれる菊池一仁さんの曲もこれまた良い、中野雄太さんのアレンジも今回はとても良い感じに仕上がっていました。
カップリング曲“涙”は、木枯らしが吹く頃(季節的にはこちらの曲の方が合うのですが)になっても癒す事のできない恋の傷に悩ませられる人の心情の切なさを歌った曲なのですが、何で何でこちらもなかなか聴き応えのある曲です。
前回のCDが悲しさを歌ったのに対して、今回はその傷ついた心をそっと癒してくれる心地よい感じの曲でした。