リ・マスターと言うよりも、リ・ミックス。ちょっといじり過ぎでは?
★★★★☆
「北欧メタル」というカテゴリーがまだ存在しなかった25年前(!)の作品なのに、今もってこれを越える北欧メタル・アルバムが存在しないほどの超名盤。
リ・マスター盤とのことですが、聴いてビックリ。オリジナル盤とはすっかり趣(おもむき)が変わってしまっています。確かに音は良くなっているのですが、ヴォーカルにきついエコーがかっていることを始めとして、エンディングを変えてみたり、オリジナルには無かった音や声を被せてみたり。何よりも、妙に垢抜けた音になり、オリジナルの「荒削りな青臭さ」が影を潜めてしまったことが残念でなりません。
ここまでいじるとリ・マスターの範疇を越えた、リ・ミックスです。そう、「リ・ミックス盤」として発売すれば、まだ納得できたのかも知れません。
どんだけ違うの?と興味半分で聴く分にはいいかもしれませんが、僕は内容には感心できませんでした。その点において、★マイナス1つ。
衝撃
★★★★★
北欧にメタル(今となってはハードロックなのか?)が存在することすら知らない時代に、
北欧から突如、ハイクオリティなアルバムがでました。それ以前は、ビスカヤとかそんなもんかな程度の世界に!まさに衝撃でした。「おー透き通ってる!」北欧カルチャーショック!
ジャケからキーボードの使い方、ギターのサウンド 録音状態はともあれ夢がありました。
間違いなく歴史にのこる重要アルバムです。
ここがはじまり
★★★★☆
Seven doors hotel
歌詞の意味は今一つよくわからないが、いまだ持ってライブでは欠かすことのできない名曲
素晴らしすぎ
他の曲はそれなりですが、ファンとしては聞かないわけにはいかない
一枚目
このイナタさがいいんですって
★★★★★
北欧メタルの代名詞スウェーデンのヨーロッパは1983年のデビュー作。格調高い様式美と若さゆえの疾走感が高次元で奇跡の融合を果たした名作です。そりゃまぁVoのメロディ・ラインにB級くさい中途半端な部分もまだ見受けられますが、その辺の感覚が一層「北欧の暗い森の中」的な謎めいた雰囲気を醸し出していたりして。Gのジョン・ノーラムはゲイリー・ムーアのマシンガン・ピッキングとマイケル・シェンカーの叙情を併せ持った、まさにヨーロッパなギタリストで大好きです。@BHがいいですね。
北欧メタルの先駆者:ヨーロッパのデビュー作。
★★★★★
ジョーイ・テンペスト(vo) 率いるヨーロッパは、いわゆる「北欧メタル」の先駆けとなったグループである。「北欧」という地域から連想する寒々とした空気、湖や森に囲まれた神秘的なイメージを損なわないロックで、ここ日本から火が付いたアーティストとして知られる。
当時、配給を手掛けていたビクターより、「Seven Doors Hotel」がシングル・カットされて大ヒットしたことから、徐々にその存在が世界に広まって行った。2nd.「Wings Of Tomorrow」では早くもEPICによる世界ディールを獲得したくらい。このことはメンバーも非常に感謝しており、以後、日本と(バンド)「ヨーロッパ」は特別な関係で結ばれている、とさえ表現されるようになった。
殆どの曲をひとりで手掛けるジョーイが、バンドの絶対的な中心人物であるが、演奏隊も皆上手く、特に美形のギター・ヒーロー:ジョン・ノーラムの存在は重要だ。4th.アルバム「OUT OF THIS WORLD」が美しいサウンドの良作だったのにヒットしなかったのはジョン・ノーラムの不在が原因だと言われている。
さて、ブレイクするきっかけになった「Seven Doors Hotel」は、古いホテルを舞台にしたサイコ・スリラー的なストーリー。♪暴動から一人の男が命を落とし、地獄へと続く門を開いてしまった… と歌っている。DIOなど、時代的にもこういう曲が多かったのだが、どこか気品があって、神秘的なのがヨーロッパならでは、だ。
「Seven Doors Hotel」ばかりがクローズアップされるが、1曲目の「In The Future To Come」もカッコ良いスピード・ナンバーだ。ヴァースとコーラスで大きくスピードが変わる実験的な曲で、後に「あんな強引な展開は若さゆえだよ」とジョーイは笑って話すが、メロディーは素晴らしく、これはこのままで良いと思う。