彼らの頂点
★★★★★
間違いなく最高傑作であり、歌物ハードロックの頂点。
ジョーイの歌唱を最高の形で提供するために構築された音像は某専門誌のレビューのせいで批判を受けた。
確かにシンセの使い方には陳腐に思えるところもあるが、楽曲の質の高さは聞くたびに滲み出てくる。
北欧メタルから大きく飛躍させた最大の功労者はギターのキー・マルセロ。
前任者とはメロディセンスもテクニックもレベルが違いすぎた。
ソロの構成はどれも素晴らしいが、特にTower Is Callingのソロはいつ聴いても鳥肌が立つ。
EUROPEの最高傑作。産業ロックの至宝
★★★★★
ここでのレビュー評価が高くて嬉しいですね。
発売当初はなぜか低評価で売上も前作の半分以下でしたが、いま振り返ってみるならば圧倒的にEUROPEの最高傑作です。それだけでなく、産業ロック(という言葉は好きではないが)のたどり着いた極北・頂点にして終末点だとさえ思います。
≪良いところ≫
□全12曲すべてが磨き抜かれた名曲。捨て曲は一切なし。
□妥協のない丁寧な編曲。隅々まで配慮が行き渡っており、ロックアレンジの教科書のようだ。
□分離・抜けのよい素晴らしいサウンド・プロダクション。クリスタルのように澄み切ったサウンドは80年代ロックの極致か。
□ジョーイ・テンペスト全盛期の美しい声を堪能できる。歌唱能力もほぼ完璧に近い。
□キー・マルセロの圧倒的なギターテクニック。何でも完璧に弾ける彼が、あえて余裕をもって平易なメロディを弾いているのがいい。
□ミック・ミカエリの職人技的なキーボード。曲調にあった音色をチョイスしていくセンスは、ロック界でも随一の才能を感じる。
□ドラム、ベースも難しい事はやっていないが、その安定感とグルーブは完璧で相当な腕前だとわかる。
≪悪いところ≫
■飛び抜けた超名曲はない。ここが前作より売れなかった理由か。
■満遍なく80点〜90点台の良曲が並ぶため、逆に起伏が乏しいと感じるかも。
■激しいロックリフが飛び出すのは「Ready or Not」くらい。ヘヴィさには欠ける。
■キー・マルセロのギターは、何でもサラッと完璧に弾きこなしてしまうため、ややスノッブで鼻につく印象を与えるかも。不器用ながら一所懸命なジョン・ノーラムの方が人気があるのは理解できなくもない。
≪総評≫
楽曲、歌唱、演奏、サウンドどれも満点に近い作品。マスターピースの名に相応しい。特にプロのミュージシャンを目指す人には、作曲・編曲・音作りの良いお手本になると思う。
何はともあれ良い!
★★★★☆
WhitesnakeのSlip of the Tongue, RattのDetonaterなどなど、確固たる音楽性を築き上げ、ファン層を持つバンドがちょっと違うことをすると、やれ「魂を売った」「商業主義に走った」と批判されるたのがこの世の常である。ずっと慣れ親しんだファンにとっては、ヨーロッパテイスト又はクラシカルな世界が失われたことに対して批判的な論調であった。
しかし、本来作品の評価は、アルバム個々で行われるべきで、又発売から数十年経った今の評価は当時の評価と無縁であるべきだと思う。
一つ一つの楽曲の質は高いし、ギターソロは緻密、ボーカルは完全に垢抜けずロックテイストの中にも哀愁を見出すことができる。ポップになったといえど、このアルバムはEuropeだから作れた名盤だといえる。バラードも良い。
美しい楽曲に酔いしれる
★★★★★
アルバムを通してHRではなくAORロック調。
1 ギターソロでノックアウト。
3 この美しさはどうだい。
4 バンド最高傑作。名曲
5 教会で歌いたい 神々しさが漂う
7&13 美しいパワーバラード
joey tempestの美しい歌唱とkee marcelloのギターが素晴らしい。全体を通して美しいメロディーが感情を煽る。演奏技術が恐ろしく高く圧倒的な完成度を誇る。特にギターが秀逸で80年代最高のサウンドだと思う。買って損なし。私は3枚持っている。前作の衝撃性を継承できなかった為、駄作扱いなのが残念。再評価されるべき作品。
極上POP!
★★★★★
とても良く出来たPOPアルバムです。
私はHM好きですが、洋楽をあまり聞かない友人にCDを何枚か貸すとしたら、
そのリストにジャーニー、ボストンと並んで、このアルバムを入れます。
大ヒットした前作のハードロック路線を期待したファンが多かった為か、
前作を商業的には越えられなかった事が惜しまれます。