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思想としての仏教入門

価格: ¥2,520
カテゴリ: 単行本
ブランド: トランスビュー
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仏教・思想・自分 ★★★★★
知的な仏教入門書のベスト作品。仏教が多種多様なので入門書も多種多様ですが、本書は仏教の高度な「思想」の部分を解説する本です。高度、ということで当然ところにより非常に難解なのですが、それを見事にわかりやすく説明しつつ、しかしそれぞれの「思想」のエッセンスは決して逃さない、というほとほと感心させられる文章の芸を末木氏は披露しています。
しかも、です。その「思想」を単に講釈するだけではなく、私たち現代人が仏教の「思想」を学んで生きるために考えておくべきことは何か、と常に問いかけています。これが興味をそそります。仏教はもともと知的なものですが、その知的な部分を強調した「思想」は、やはりとっつににくいものです。けれど、本書のように、その「思想」がじゃあ結局のところ何の「役に立つ」のか?あるいは、その「思想」をベースにして自分という人生について考えていくと、どのような利点を得ることができ、または逆にどのような難点を知らず知らずのうちに抱え込んでしまうのか?といったポイントにまでつっこんでくれると、それは「自分」の問題として迫ってきます。いまここにある「自分」はこの奥深い「思想」を活用して何が考えられるか、というスタンスで、多彩な仏教の知と接することができるのです。
あいまいだけれども論理的で、世間を超越するけれど普通の人々を思いやる、死について語らないかと思いきや死者と対峙するプロでもある、そんな多彩な仏教の思想と。
もちろん、末木氏がそのクリアーな頭脳にもとづき仏教を「勉強」してきただけでなく、仏教を「自分」の問題として思考してきた彼の人生史がこれまであったからこそ、本書のようなすばらしい入門書が生まれてくることは、いうまでもありません。