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十三人の刺客

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
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工藤版をイメージしながら読んでみても面白い! ★★★★☆
 原案:池宮彰一郎となっていたのでてっきり工藤版『十三人の刺客』をベースに書かれたものと思っていたが今回のリメイク版のシナリオを元に書かれたものだと知り、少し残念だった。

 工藤版は拝見しているものの今回の三池版は未見なので本書を読むにあたって工藤版をイメージしながら読んでいたので新左衛門は片岡千恵蔵、平山九十郎は西村晃、対する明石藩主に菅貫太郎、殿の鬼頭半兵衛を内田良平と名俳優たちを意識しながら読んでいたので読後感としては面白く堪能した。

 三池版の作品もいずれ拝見したい。
時代劇活劇の王道 ★★★★★
「忠臣蔵」「七人の侍」につながる時代劇活劇の醍醐味を存分に味わえる。虚々実々の駆け引き、ダイナミックな戦闘描写、そして心地よい高揚感とすがすがしさを持った幕切れはお約束とは言え、病み付きになる。悪質なまでに愚かな主君を持った侍と事を闇に葬るために家臣の命を使い捨てる老中に仕える侍、どちらに非がある、或いは理があるわけではない。その不条理を承知の上で互いの面子をかけて対戦する姿は、馬鹿馬鹿しいと言うのは簡単だが、日本人はどうもこういうシチュエーションに魅了されてしまうようだ。映画化が楽しみだが、主演が何をやっても同じキャラの役所公司だからどうかなー?
己に課せられた使命の為に命をかけるのが武士(サムライ)15人 ★★★★☆
 映画では壮絶な殺陣が売りな為に、文章化は不可能かと思われていましたが、今回見事に小説となりました。
 小説では、襲撃シーンも見事に表現されていますが、それ以上に、刺客側の島田新左衛門と松平家の鬼頭半兵衛との知恵と力の限りをつくした駆け引きが見ものとなっており、新左衛門達は斉宜抹殺の為、半兵衛は斉宜を守るために命を賭けます。同様に、木曽上松陣屋の牧野籾負も命を賭けて刺客に協力し、十四人目の刺客としての役割を果たします。己に課せられた使命の為に命を賭けるのが武士(サムライ)なのです。
 私は、フジテレビ版のドラマを見て本作を知りましたので、再度の映画化以上にフジテレビ版のDVD化も期待します。