まずはメイン曲の光の川。

この曲の歌詞のシチュエーションは割とよくあるような感じなのですが、フレーズの一つ一つを追っていくとやっぱそこにはスガシカオらしさがあるんですよね。

サウンドも凄いカッコ良くて歌詞と合わせて聞くと尚更一層にこの楽曲の良さがわかると思います！

カップリング収録のあだゆめとヒットチャートをかけぬけろのLIVEバージョンはめちゃくちゃカッコ良いです。

あだゆめはこのライブヴァージョンを聞いてますます好きになりました。

ただし、ジョンレノンのカバーは微妙かなあ？
例外的に夜空ノムコウのカバーは良かったけど、個人的にこの人はあまりカバーは合わないかなあと思いますね・・・・

今までのシングルの中で一番お得ですね。
一曲目の「光の川」はモチロンいいし、「STARTING OVER」のカバーもいい味出してる。
しかも「ヒットチャートをかけぬけろ」と「あだゆめ」のライブテイク。
もう言うことなしです！

遠ざかる車の様子に表れた心の距離、という設定の中に二人の背景をみる詞が、やはりスガシカオ曲らしいインテリジェンスを覚える。
その背景に迫る中盤は抽象的だが、かなり切ない。その回想からつながる彼女の背中を追うように、シーンを再び高速の上に戻す手法は、現実を強調する。
最後に、光の川と空から俯瞰した描写にし、涙のぬぐい方もわからない二人をのみこむ都会の夜景が、それら無数の恋という光が集まったようで、印象的な儚さだった。

この主人公のこころのラインを曲とともにたどってゆくと、単一的なことばに表せない、薄暮な感情に出会えると思う。

普段、シングルはまったくと言っていいほど買わない私が、買ってしまったMAXIシングルです。
邪道かもしれませんが、どうしてもカップリングの"STARTING OVER"が聴きたかったので。
（日産のCMで使われていた曲です）
ジョン・レノンのこの名曲がスガシカオさんの歌声で聴けるなんて凄い！
もちろん"光の川"も、Live Versionの"ヒットチャートをかけぬけろ"、"あだゆめ"もいいです。
ただのシングルCDで終わらせないこの充実ぶりがスガさんならでは。
大満足です。

主人公の男は自分の(元?)彼女が助手席に座っている車を見つけて
心がざわめくという
短い出来事が見事な曲に完成されている。
ありきたりの言葉で誰にでも書けそうな歌詞だが
自分でやろうとすると書けない。そこがすごい。
ミディアムテンポの曲も夜のドライブと相性がいい。
｢黄金の月｣｢愛について｣に並ぶ傑作だと思う。