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空母入門―動く前線基地徹底研究 (光人社NF文庫)

価格: ¥700
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光人社
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大艦巨砲主義によって負けた、とはいえない ★★★★☆
「帝国海軍は時代遅れの大艦巨砲主義に固執したために負けた」とよく言われますが、本当なのか。確かに、大和、武蔵の巨大戦艦はつくったものの、同時に、英国、米国とまったく同時期に世界初の航空母艦を完成させたり、ほかに模範がない中で独自の空母のコンセプトを探りながら、新しい設計を行ったり、さらに、空母による開戦を成立させ、成果を上げたのも帝国海軍だということがわかる。という本。

で、このことを持って、僕らは何を学ぶべきか? やはり戦術に長けていても、戦略が悪ければ勝てない、ということ。特に力が拮抗し、劣勢の場合は、戦術的に優位に立てるのはほんの一瞬。そのタイミングで戦略に基づいて和平を結ばなければ、総合力で劣勢に追い込まれるし、劣勢になると、戦術では勝ちようがない。

「軍」が強ければ、戦争に勝てると思っていたのが、大日本帝国時代の政治家、市民の過ちで、戦略が弱ければ、軍は軍に過ぎないのに、戦略を立てられると思い込んだところが過ち。何しろ大日本帝国では、リクgんと海軍を統合的に運用するしくみ(戦略立案機能)さえ、まともになかったのだから、政治(外交)を含めた戦略を軍が立てられるわけがない。

この評を書いているのは、2010/08/12だけれど、この8月の敗戦の記憶のタイミングに、なぜ日本が負けたのか、戦争に巻き込まれて死んだ多くの人は、どの判断のミスで死ぬことになったのか、これからも永遠に考え続ける必要がある。(by paco@<おとなの社会科>)


空母の研究 ★★★★☆
 世界初の実用的空母を作った日本や、離艦を行ったイギリスの空母建造の歴史。どのように失敗したのか、どのように改善したのか。艦政の歴史が読み取れる本である。空母の平面図が多く掲載されていて、構造も分かりやすい。
航空母艦が主役 ★★★★☆
第二次世界大戦期の主に日本海軍の空母について解説した『空母入門―動く前線基地徹底研究』。
この手の本の常として、文章は多少甘い部分もあるのですが、それを補って余りあるくらい、写真や図が多く掲載されています。
赤城、加賀が空母としてできたばかりの頃の、三段飛行甲板ややたら長い煙突や、なかなかお目にかかる機会の無い信濃横向きの写真などもあります。

欧米の空母と比較してみると、日本の空母は質ではさほど劣ってはいなかったようです。
空母や軽空母の生産量、ダメージコントロールや爆弾魚雷の換装などの運用面の問題が大きかったのでしょう。戦争後半は空母の問題というよりも飛行機の質と量で完全に差がついていたわけですし。