ヒロインおむらの心情もよくよく描かれています。揺れ動く心というか、微妙に変化する心理というか、複雑な心の動きがなぜかリアルに感じられます。
最後が意外にハッピーエンド。こういうのってリアリティが薄いことも多いんですが、この作品の結末に限ってみると「アリかな」と思えるところが不思議かつ嬉しい。読後感が気持ちよい作品だと思います。