玄白氏案内による江戸時代
★★★★☆
6年生の社会科の授業をするため,購入しましたが,思わず読み入ってしまいました。
それほど,杉田玄白の情熱が素晴らしいし,幕末も江戸時代もドラマや小説の中でしか知りませんでしたが
実際に自分が当時の江戸にいるかのような「雰囲気」が感じられました。
実は中一時に国語の教科書で学習したことがあるのですが,子どもで読むのと,大人になって読むのとではかなり違いがありますね。
今こそ思うべき、先駆者の苦労
★★★★★
ろくに辞書もない状態で、世界の最先端の知識を貪欲に取り込もうとした杉田玄白の蘭学創始の苦労をつづった記録。わずか一語の訳に苦労しながらも、ついに「ターヘル・アナトミア」の翻訳をなしとげるまでの闘いは、我々の胸に訴えかけるものがある。
どんな本屋でも安い辞書が並び、中高生が電子辞書をおもちゃのように持ち遊んでいる今日、辞書のありがたみや外国文化を導入する苦労について改めて振り返るのは意義あることであろう。
事を成すことへの決意に感動
★★★★★
新たなことを成すことへの決意、集団を束ねる苦労。
蘭学という新たな学問に集まってくる人への確かな観察眼。
何度読み返しても、新たな発見がある書物です。