冬のレシピブック
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冬になると、この本にのっているピエンローが大活躍。
我が家のレシピブックとなって登場します。
絵を眺めて楽しい、読んで楽しい、レシピとしても大活躍。
ステキすぎる1冊です。
「読書に縁のない小学生たちの食いつきがよかった本」
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まず、開き方が面白いこと。
そして、一つひとつの話が短く、すぐ読めること。
文章が平易であり、しかも内容が面白い。絵も素晴らしい。
……特にウケがよかったのは、モーツァルトの話でしたが(笑)。
もちろん大人にだっておすすめできます……が、
電車の中で読んでいると、周囲の人に妙な顔をされてしまうかもしれませんね。
縦に開く文庫本
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「文庫本のための、あとがき」にあるように本を横にして縦に開くスタイルゆえ両手で持って読んでいる。目の動きが横ではなく縦なので、下になる河童さんの精巧な絵を見ながら、頷くように読める本。
河童さん最愛の鍋料理「ピェンロー」イラスト&レシピ収載!
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一見して、ヘンな本である。文庫本でありながら縦開きになっている。もともと横長だった単行本をそのまま文庫化したためにこうなったのだそうで、慣れないとページがめくりづらいがこれも味があっていい。タイトルこそ「スケッチブック」だが内容は「覗いた」シリーズと大きく異なり、主に河童さんが旅先で集めたアイテムや、好きな食べ物などがイラスト付きで紹介されている。頂き物のイランのチャイ・セット。国ごとにデザインの違うチェスの駒のコレクション。沖縄の木の枕。ボローニャの駅弁。インディアンのテント・・・見出しの「ピェンロー」は中国の田舎料理で、白菜とごま油がベースの素朴な味わいの鍋である。作り方が詳しく載っているので、気になった方はぜひ作ってみてください(かく言う私も、何回か作っている)。この本はオール手描きの「覗いた」シリーズと違って文章部分が活字になっているのが少し惜しいが、それでも、いい文章の味わいというのは変わらないものである。
河童さんのエッセンスが凝縮された愉快な本
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中学生のときに学校の図書室で「河童が覗いたインド」と出会って以来、河童さんの細密画の虜になりました。本書では御馴染みのホテルの部屋俯瞰図をはじめ、森羅万象、いろんなイラストを楽しむことができます。本書はまさに、河童さんのベストアルバムみたいな趣向があると思います。今回も呆然と驚かされたのが河童さんの好奇心の守備範囲の広さです。甲子園球場10個分以上はあるでしょう。河童さんの視線を通すと、世界が宝箱のように光り輝きます。人間って面白い、地球って面白い、と河童さんの本を読むたびに深く納得してしまいます。この本はぼくの中でとっておきの、胸に抱いて頬擦りしたくなるような本の一冊です。河童さんビギナーの方には入門書としても最適だと思います。一読後、あなたも河童さんの虜になっていることでしょう。