オリンピック挑戦者以外にも読んでもらいたい本
★★★★★
化学オリンピックが2010年に日本で開催されるにあたって書かれた本。
大会の概要や、対策問題が載っている。
それぞれの問題に丁寧な解説がついているのが有り難い。
この大会は高校生が対象である。
出題されるテーマには日本では大学レベルの知識が必要なものがある。
しかしオリンピックだからそのようなものを扱うというわけではなく、
他の国々では普通に高校で扱われているテーマというから驚きである。
高校生にはすぐに問題を解くことは難しいかもしれないが、
より実際的な化学の世界を垣間見ることができると思う。
しっかり勉強したければ、本書の中に参考文献が紹介されているし、
学校の先生に質問してみるのも良いだろう。
高校までの授業で化学に苦手意識のある人も漠然と記述されている教科書とは違うので
化学がどうやって利用されているか知ることができるだろうし、
理系の大学へ進学しようと考えている人には進路の選択にも役立つだろう。
また実技問題(実験)も載っているので、
学校の先生方にも参考になるかもしれない。
高校生や教師が,1度は読んでみてほしい本
★★★★★
「化学オリンピック」を目指す高校生に
最適の本です。
この本に載ってる過去問題は,
日本の高校生にとって,難しい問題ばかり
です。
既知とされる化学概念や知識が,
日本では未知というものがけっこうあります。
しかし,どう考えれば解けるのか,
1問1問に対して丁寧に解説が書かれていて,
高いハードルが越えられるよう,配慮されています。
本書で紹介されている参考書と組み合わせて使えば
より効果的なオリンピック対策ができそうです。
また,それ以外の方々が読んでみても,いいかも,
と思います。
海外のレベルを,問題を解くことで実感できるので,
たとえオリンピックを目指していない高校生や,
指導する立場の教師にとっても,
いい刺激になる本だと思います。