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Geeks and Geezers: How Era, Values and Defining Moments Shape Leaders

価格: ¥2,272
カテゴリ: ハードカバー
ブランド: Harvard Business School Pr
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優れたリーダーの持つ素養とは何か? ★★★★☆
旧世代(70〜80歳)と新世代(35歳以下)のリーダー達を比較することでリーダーシップに普遍な共通点を結果的に探し当てている。
学術論文的な土台のしっかりしたアプローチを取っているが、その発見や結果に対する考察は、散文的なアプローチで読者を疲れさせない。

発見されたリーダーに必須の素養は全て首肯できるものであった。これらの資質はベニスがかすかに暗示するように創業者などの事業開拓者の資質でもあるように思う(勿論大組織の中で活躍するリーダーもいるのだが)。
リーダーシップを身に着けるためのハウツー本では決して無い。その素養を身に着けるために何をすべきかはリーダーを目指す人が見つけねばならない。ただ、どのような状況でどう行動できることがリーダーとなる条件であるかが各所示されているので行動の指針とできるかもしれない。

最後の章では「これからのアメリカ社会」的な意見が述べられているが、賛否は別にベニスの知見の披露ということで一種のご愛嬌であろう。

残念ながら翻訳が悪い。明らかに誤訳と思える箇所や誤解を生じかねない翻訳である。他のベニスの著書は原書を読もうと思うくらいである。この意味では、読みにくい本であるかもしれない。
リーダーが成長する仕組みを解いた本 ★★★★★
本書は、若きリーダーと旧世代の年をとっているリーダーの相違点をインタビューで調査する中で見つけた共通要因をまとめて、世代を超えたリーダーの普遍的成長過程と成長する中で確立されていくリーダーの能力について書いた本である。

ピータードラッガーがウォレン・ベニスの最高傑作と賞賛しただけのことがある内容である。というのも、ウォレン・ベニスはこの本の中でリーダーとして備えるべき根本的な内容を解き明かしているからである。

まず、世代を超えたリーダーに共通していたのが誰もが大きな試練を越えているということと、それだけでなく常に試練をチャンスと捉え肯定的に受け入れ克服し続けているということである。

そのような中で、リーダーに必要な要素である、適応性、意味の共有化と他者の巻き込み、意見と表現、高潔さ、の4つの能力を獲得していくのだと言う。

また、著者は先天的なリーダーとしての能力を否定していながらも、ネオテニーという内容のものをそれに近い形で用いているところにリーダー形成の深みを感じる。 ネオテニーとは、子供のころから持っている純粋な夢を求めるような心とでもいえよう。リーダーになる人物は、上記の内容と共に大人になってもこのネオテニーを失わないという。

リーダーという存在の真の内容を体系的にとらえた価値のある本であると思う。

HOW TO LEADの限界 ★★★★☆
リーダーシップの研究をした人なら必ず知っているウォーレン・ベニスの本であり、興味を持って読んでみた。最初「結局どうしたらいいの」ともっと実践的な本を期待していた私からすると物足りなさを感じた。特に過去のリーダーシップの王道などの著書からすればなおさら期待したものだった。しかし、もう一度読み直した時、HOW TO LEADの一般受けする本とは異なり、自分自身のリーダーシップをふりかえり、今後何を学習していけばいいかの指針を与えてくれる本であった。HOW TO LEADに食傷気味な人にはピッタリな本であり、腰を据えて読むに値すると思われる。