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愚直の信念

価格: ¥1,155
カテゴリ: 単行本
ブランド: PHP研究所
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「平成維新」に向けて ★★★★★
超優秀な通産官僚だったがゆえ、橋本元総理の首相秘書官を務めたという江田氏。その江田氏が「身を賭して」立ち上がり、国民にその政見の是非を問うた本であるから前から気にはなっていたが、読む時間がなくやむを得ず「積ん読」してあった。

 だが消費税をアップさせるか否かが重要な争点となった参院選が終わり、折しも国会での予算審議がなされている今(2010年8月2日)、我が国の国家財政の在り方を重要論点とする本書のことが気になって、また手にとってみた。そしてこの本が、この国の行政を(そして無能な政治家を操って政治までも)壟断している一部特権官僚のやり口を余すところなく捉えた書物であり、彼ら特権官僚にとっては「焚書」にしたくなるような衝撃の書であることを知った。(江田さん自身が官僚出身であるがゆえ、官僚の組織の細部、そのパワーの行使の仕方がよく見えるのだろう。そういう意味で余人をもってしては書けない内容である。)

 今年、おりしも某放送局の、ある男の生涯を描いたドラマがお茶の間の人気を集めている。幕末に奇想天外の構想力と行動力で日本を救ったその男は、「お上(幕府)に任せていては日本を救えない」こと、そして「本当に警戒しなくてはならないのは、日本を食い物にしてやろうと狙っている西洋諸国である」ことを喝破していた。類似する危機的状況が今まさに日本の財政に迫っている。[「お上(財務省)に任せていても日本の財政危機は回避できない」こと、「警戒しなくてはならないのは、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を道具に日本を食い物にしようとしているヘッジファンドや投資銀行である」という状況、いずれも幕末と似たところがある(なおCDSについては本書に言及なし)]

本書はかかる危機的状況にかんがみ、国の財政のあり方を財務省主導から国民(とその負託を受けた政治家)主導へと変えるべきだ、と主張するものである。それゆえ現在の財務省の巨大な権力にメスを入れるべき、とも主張している。この点「お役所バッシング」をしているようにも見えるが、江田さんの真意はそこにはない。「国家財政に国民の民主的コントロールを及ぼす」という、民主国家としては本来当然の原理原則を取り戻すことに向けられていよう。本書の提案はそのための「試論」とも言うべきものだ。

 それゆえ本書にあることをそのまま実行するのが正しいとまでは言わないが、少なくとも我々国民が当事者意識を持って国の財政の行く末について考える、そのよすがとして本書は必須のものと考える。
真の改革者 ★★★★★
一気に読み終えました。
(実は江田議員、渡辺善美議員、国民運動体には個人献金しているのですが、
間違っていなかったと確認できました。)

私は10年ちょっと前、勤める大企業から、通産省所管の特殊法人に
出向した経験があります。たくさんの官僚、そのOBの方々とお付き
合いしました。有能で勤勉な方が多く(そうでない輩も少なくありま
せんでしたが、それはどんな組織でも同じ)、その仕事の進め方には
学ぶ点がたくさんありました。

そして悟るに至りました、行政改革とは公務員の人事制度改革こそが根幹であると。

この本に書かれていることに100%賛同します。
単なる官僚バッシングに堕していない。むしろ彼らに誇りを取り
戻させようとしている。提言は全て具体的かつ建設的。
今日本はこの国の形を変えていかなければいけない瀬戸際に追い
込まれていると思います。江田さん渡辺さんが掲げる旗の下に
集った人たちにキャスティングボードを与えない限り、この国は
滅びて行くのだと思います。
政治家の信念 ★★★★★
著者江田憲司さんの本は何冊か読んでいるが、本書が一番彼の心情になまで触れた思いがした。2大政党時代に、政治家として敢えて無所属を貫いてきた理由がわかった。
本書では官僚国家からの脱皮を強調しており、実態を多々例証して、とても説得力があるが、それを実現するには、我々国民が目覚めなければならないことを、それがすべての根幹であることを、もっともっと叱咤激励してほしいと思った。
江田さん、これからも頑張ってください。