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Broken Wing: Jazz in Paris

価格: ¥767
カテゴリ: CD
ブランド: Universal I.S.
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The Jazz in Paris--Broken Wing CD presents a 1978 quartet recording by the trumpeter Chet Baker and adds two lengthy alternative takes to the LP from which it's derived. The Paris rhythm section--Phil Markowitz on piano, Jean-Francois Jenny-Clarke on bass and Jeff Brillinger on drums--provide ideal support with some particularly impressive bass solos. Chet's wistful singing is heard on "Oh, You Crazy Moon" but otherwise his poignant trumpet, lyrical and beautifully controlled, is predominant. The spirit of Miles Davis hovers at Chet's shoulder, but he has his own tone and phrasing, less dramatic but subtly insinuating. "Blue Gilles", a Baker original, is a very slow, mournful lament dedicated to Gilles Gautherin, the producer of this session. Wayne Shorter's "Black Eyes", which comes in two versions, has a medium-tempo bossa nova beat, but otherwise it's the slower tempos, at which Baker excelled, that determine the reflective ambience of this late December Franco-American encounter. --Graham Colomb�
素敵です ★★★★★
この"Broken Wing"は晩年に録音された作品でもちろんただ普通に聴いていても十分美しいアルバムです。
ですが、彼の来歴(ドラッグの乱用やそれによる各地での逮捕、恋人への暴力、休業中の生活保護(の噂)、アムステルダムのホテルからの原因不明の転落死などなど)を想像しながら、彼の女性的な歌声や乾いたトランペットの音を聴いていると、彼自身内部に秘められたもの寂しさや切なさ、悲しさなどといった複雑な感情が作品に反映されているように思えてなりません。
だからといって悲壮感にくれるわけでもなく、聴いていると本当に優しく包み込んでくれる作品のように思えます。

非常に気に入っている作品です。
チェットが「自分のアルバムで最も気に入っている」と公言したアルバムです ★★★★★
 "Jazz In Paris"と銘打ち、いかにもそれっぽいジャケでリリースされたこのアルバム・・・実は1978年にパリで録音され同年に発表されたオリジナル・アルバムで、しかもチェット自身が「自分のアルバムで最も気に入っている」と公言した作品です。1曲を除いてインストです。
 私見ですが、若い頃のチェットは倦怠感溢れる歌い方で、若者の感傷や気取りが感じられ、鼻につくこともしばしばあります。また若い頃のトランペットは時に青年らしく溌剌とした音色で、時には激しくブロウしており、統一感に欠けると思うこともあります。しかし晩年のチェットはトランペットと歌はいずれも穏やかに枯れ、両者が均質なトーンで貫かれており、等身大のチェットを感じます。
 中でもこのアルバムは、比較的地味な作品ではありますが、統一感あり、落ち着いて楽しめます。晩年のチェットの名盤と言って間違いないと思います。
美しい枯れ具合 ★★★★☆
『シングス』の頃のチェットは確かに良い。あのころのチェット・ベイカーは確かに若々しくはばたいたわけだけど、この『ブロークン・ウィング』にはもう若かった頃のようにははばたかないチェットの、別の魅力がある。本作で唯一ヴォーカルが聞ける「クレイジー・ムーン」の美しい枯れ具合ときたらどうだろう!抑えた表現の中に円熟味の光るトランペット、そして胸を締め付けるような切ないヴォーカルは、この年代の彼だから出せるのだ。
傷ついた「歌の翼」 ★★★☆☆
 チェット・ベイカー49歳の誕生日の5日後に録音されたクァルテット盤。かれはこの9年半後に亡くなっている。アルバムタイトルは最初の曲“Broken Wing”から採られているのだが、それにしても意味深長な…。

 ここでのチェットに往年の輝きはない。トランペットもヴォーカルも、もはや自在に大空を駆けめぐることはないのだ。音が出ない、声が出ないというより、イメージが出ない。危なっかしい低空飛行。翼は傷ついている。

 ひかえめな表現で全体をソフトにまとめあげているので、聴きやすくはある。高音域を使わないし、無理をしていないので耳あたりがよい。しみじみとした情感に思わず耳をそばだてる瞬間もある。しかし…。

 共演者ではベースのジャン=フランソワ・ジェニー・クラークがよい。テクニックをひけらかさず、センスのよいソロを聴かせる。ピアノのフィル・マルコヴィッツの個性的なタッチも面白い。ドラマーのジェフ・ブリリンガーもなかなかお洒落だ。