これは『読む本』というだけではなく、『使う本』である
★★★★★
困ったケースに出会うと、この本を開く。
「あっ、これはNO10のケース・・」
この本を読むと、
教室の情景が目に浮かぶ。そして、自分がファイルを持って
達人がズラリとそろった ケースカンファレンスや支援者会議に
出席しているような気もちになる。
わかっていることも リマインダーになる。
著者はいつも「支援者は黒子」といい
支援された本人が気付かないようなさりげないサポートをめざしている方。
決してヒーローではない。
ヒーローとは・・・あとがきを読むとせつないくらいによくわかります。
1冊の本の中に 個性ある多くの達人の思いのこもった本。
斬新です
★★★★★
12のケースにそれぞれ、著者だけでなく複数の専門家から色んな視点で提案があるのが斬新です。
応用行動分析とか行動分析とか心の理論とか色々あっても、現場じゃいいところどりしないとやっていけないのよねと思っていましたが、これは本当にいいところどりできる本。
たくさんのノウハウが凝縮されていて、しかも分かりやすい。提案も具体的で実践的。取り組みやすさが重視された内容です。ステップアップしたい人のために少し専門性の高いコーナーもあり、自分のレベルに合わせられるのも良いです。
特に著者のコラム「ちょいトレ」の面接相談テクニックはおもしろく参考になります。
疲れている頭にもすっと入りました。特別支援に特に関心のない人にもお勧めです!
面白い!
★★★★★
見た目は、何の本なのか?!と目を引くが中身は特別支援教育の専門書
中身はかなり読みやすく、わかりやすくまとめられていて、遊び心のある構成
問題行動への支援策だけでは無く、問題行動を起こす子・周囲の子ども達への配慮や、支援から経験する事がどう動機付けされていくのか?いくつか提案されていて実際に子どもへ支援したい人が、その子にとっての課題設定・支援策を想像しやすい
専門書ではあるが、遊び心のある構成が問題行動を起こす子ども達の困り感・周囲の困り感を理解した上で
温かく共生する方法として提案されていて、学校関係者以外の方が発達障害入門のために読むにも、最良の1冊
ズバッと!?
★★★☆☆
題名をみるとかんじるのは、「すぐに解決!!」
でも、中身を読んでみると、「やっぱり実際はそう簡単にいかないよな〜」という感想。
解決策の提案内容はうなづけるが、題名から感じる期待には必ずしも答えられてないように思う。
内容、問題の整理の仕方は、ごくごく一般的な対応策であるが、
さまざまな視点がとりあげられており、とりあえず手にとってみる1冊としては
よいのではないか。
著者による、コラムは、短く、わかりやすくまとめられており、興味深い。
あとは、個人的な好みの問題だが、
最後の著者の経歴に、「好きなヒーロー」が書かれていて、
かえって気持ちがないでしまった。
そんなに気安い気持ちで読む本であるのか?
そして支援者は、はたしてヒーローなのか…!?