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Only the Lonely

価格: ¥1,572
カテゴリ: CD
ブランド: Capitol
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Look past the tacky, sad-clown velvet painting on the cover (a Grammy-winner for album design in 1959!), there's nothing cheap or sentimental about this record--the bleakest and blackest album of popular songs ever recorded, so quietly powerful it can leave you slumped in your chair with the ice cubes still rattling in your glass. Every single "suicide song" (as Sinatra liked to call 'em) on Only the Lonely is a stunner that will take your breath away. Nelson Riddle's arrangements are like shadows, almost colorless and motionless, so that all you hear is the ache in the singer's voice. "Angel Eyes" and "One for My Baby" each deserve an album to themselves-- so exquisitely moving that at the end of three minutes you feel like you've just heard a lifetime of loneliness. My only regret--and it's a big one--is that this flawless masterpiece doesn't include Billy Strayhorn's "Lush Life," which truly belongs here; Sinatra put it into an already overcrowded recording schedule and, when fatigue and the difficulty of the song defeated him after a couple takes, he gave up and never attempted it again. We got the chillingly lovely "Willow Weep For Me" instead, so I'm really not complaining--but that just adds to the pang of loss that this album expresses so vividly. Drink up! --Jim Emerson
「借り物感」のない、圧倒的な歌の重み ★★★★★
1958年作品。男性ボーカル作品の枠に留まらず、ポピュラー音楽の歴史の中でも金字塔の一枚。

フランク・シナトラの最盛期はファンの間でも意見が分かれるが、一般的には1950年代のキャピトル・レーベル在籍時代と言わ
れており、確かにこの時期に発表された作品群には名作が多い。それらはアップテンポ仕様の「スイング・アルバム」とスロー仕
様の「バラード・アルバム」に大別できるが、本作は後者であり、彼の最盛期に複数作られた名バラード集の中でもさらに頭一つ
抜けた完成度を誇り、ジャンルを問わず後のアーティスト達に与えた影響も計り知れない傑作である。

シナトラは今でこそ伝説扱いされているが、そんな彼も若い頃の人気時代を過ぎ、次のステップに上がるまでに相当苦しんだ時
期があった様だ。プライベートでの恋愛の方も、数多くの女優と結ばれ別れるといったことを繰り返していた様で、後年の政治分
野との結びつきも相まって、彼が駆け抜けた人生は普通の人の何倍も浮き沈みのある劇的なものであったのは確かだ。
シナトラが歌手として素晴らしいのは、たとえ普通のスタンダードでも、彼自身の人生経験に引きつけて、言葉にリアルな感情を
込めて歌う力量があること。彼の重厚な声にはどこか陰影があり、特にバラードを歌わせた時の説得力において彼の右に出るも
のはいない。自分は彼のような劇的な人生を歩んでいるわけではないが、彼の哀愁溢れる声で繰り出される言葉に込められた
感情には不思議と共感出来るものを感じ、時に恍惚とし、涙するのだ。

音楽自体の方はオーケストラ伴奏主体だが、シナトラが組んだ数多のアレンジャーの中でも最高の相性だったネルソン・リドルに
よる繊細なアレンジが実に素晴らしい。決して主役のシナトラの歌を遮ること無くぴったりと寄り添い、劇的な部分はしっかりと彼
の援護射撃を行う押し引きのさじ加減が絶妙だ。「ウィロー・ウィープ・フォア・ミー」の淡々とした中の美しさ、「スリープ・ウォーム
」での繊細なハープ・管楽器のうっとりするような温かい音色のアレンジ等は、リドルにしか成し得無いまさに偉業だろう。

出来るなら、休日等気持ちのゆったりした夜に、本作収録の珠玉のバラードに静かに耳を傾けて欲しい。あなたにとって一生の宝
物になるかもしれない。
コーネリアスもカヴァー ★★★★★
「シナトラ、スタンダードを歌う」的な、カヴァーの名盤。
内省的な、楽曲の中に、未来に少し希望を見いだす、50年代アメリカの側面のひとつかも。

コーネリアスが、2006年リリースのアルバム、“SENSUOUS”で、カヴァーしているのは、
このアルバム収録の、“Sleep Warm”です。
人生の哀しみが伝わってくる ★★★★★
シナトラはまちがいなくキャピタル・レコード時代がいい。歌唱力、声の張りが素晴らしい。「カム・フライ・ウイズ・ミー」「カム・ダンス・ウイズ・ミー」なども、もちろん名盤なのだが、ムリにどれか一枚選ぶとすればコレ。「カム・ダンス・・・」はいいのだが、ちょっと能天気で明るすぎる。このアルバムは直接的に人生の哀愁、悲しみが伝わってくる。表題曲「オンリー・ザ・ロンリー」はじめ、「エンジェル・アイズ」ウエス・モンゴメリー作曲の「柳が私のために泣いている」など、スタンダードの名曲が目白押し。シナトラのオンリー・ワンではないがベスト・ワン。夜、酒を片手に聴くのが似合う一枚。(松本敏之)
人生の哀しみが伝わってくる ★★★★★
シナトラはまちがいなくキャピタル・レコード時代がいい。歌唱力、声の張りが素晴らしい。「カム・フライ・ウイズ・ミー」「カム・ダンス・ウイズ・ミー」なども、もちろん名盤なのだが、ムリにどれか一枚選ぶとすればコレ。「カム・ダンス・・・」はいいのだが、ちょっと能天気で明るすぎる。このアルバムは直接的に人生の哀愁、悲しみが伝わってくる。表題曲「オンリー・ザ・ロンリー」はじめ、「エンジェル・アイズ」ウエス・モンゴメリー作曲の「柳が私のために泣いている」など、スタンダードの名曲が目白押し。シナトラのオンリー・ワンではないがベスト・ワン。夜、酒を片手に聴くのが似合う一枚。(松本敏之)
悲しみに溢れた感動的なバラード集。 ★★★★★
円熟の境地に達したと言っても良いほど安定した歌唱に、シンガーとしての迫力とか説得力が加わり、まるで1つ1つの歌がシナトラというシンガーを通して生まれるドラマのような作品です。すべての曲がシナトラが歌うために書かれたのではないかと思えるくらい、見事に感情移入して歌いあげています。あまりの迫力にアルバムの印象としては暗いんですが、12では営業時間を過ぎたバーで、

バーテンダーを相手に1人語る模様を歌ったりと、これまた洒落た名唱もあります。このアルバムを聴かずしてシナトラのバラードに対する美意識は語れません。語る必要もないか?また2は、後に最初の引退宣言の際に歌う最後の曲になります。ちなみにこのアルバムのジャケットは第1回グラミー賞の最優秀カヴァー・デザイン賞を受賞しています。