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落語の国からのぞいてみれば (講談社現代新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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小四(ナミ)には、野村や古田にも面白いんじゃないかと思えるんだが・・・・・・ ★★★★☆
 私、これは落語の薀蓄本だと思い込んでて、ま、それも間違いじゃないんですけど、まえがきを読んだらノッケから「落語を通して(中略)江戸の暮らしを想像して、そこに身を置いて、いろいろ考えてみたわけだ」、「江戸の空気の中にいると、いまの生活の妙な部分が見えてくる」(p3‐4)とあって、ああ、そういう本か、と……
 ただ、実際に読み進めると、講談社のPR誌『本』連載時のタイトル「落語の向こうのニッポン」の方が似つかわしい印象はある。
 あとがきに「知っている人にとってはすごくあたりまえのことを、懸命に説明しつづけたばかりだなあ、という気分である。内角をえぐってから外角に投げるとバッターは打ちにくいんだよ、と説明してるような心持ちだ。小学四年生の甥っ子ならきらきらと聞いてくれるだろうが、野村克也と古田敦也も一緒に聞いてそうで、ちょっとひやっとするなあ」(p211)とあるけど、私は小学四年生並みだから「きらきらと」読みましたよ。
 しかし野村や古田が聞いてても「ほうっ」と言って感心する部分も、私はあるんじゃないかと思うがな。
おやじのセンス ★☆☆☆☆
この人の他の本もそうですがいい年してタイトルがぶりっ子していて気持ち悪いです。そのセンスの悪さでもう読む気が起こりません。
これはすでに思想書!である ★★★★★
 この本は、落語および落語家を素材にし、現代の私たちの生き方・考え方を見事に撃ってくれる「思想書」です。
 語り口は軽妙ですが、内容はずしりと重い。重い内容をこれほど軽やかな文章にできる人はなかなかいないと思います。これは、著者の現代日本人の生き方への違和感の強さと、落語への愛情の深さが為しえた結果だと思います。
 落語はライブがいちばんなのでしょうが、本書を読了後は巻末のガイドを頼りに、落語漬けになっている日々です。
落語ガイドとしても優れている ★★★★★
先週末、昇太の独演会で「時そば」、「花筏」を聞いてきた。この本を読んでいたので、時そばは上方の噺を江戸方へ移した時うどんバージョンだと直ぐわかり、花筏も相撲の本質は異形の人を見せる見世物で、飛び入り勝手次第との話も読んでいたので直ぐにはなしの中に入れた。近代の毒の解毒剤としての本来の使い方の他に、落語ガイドとしても使える。特に、巻末の落語の解説は、充実しておりかなり実用的である。
落語の入門編として、また通にも貴重な一冊 ★★★★★
上方、江戸方(著者の造語)、東京方の落語に精通した著者ならではの落語への入門書。とはいえ、恐ろしく出来が良く、続編が待たれるところ(連載中だと思うが)。落語が、若い頃なじめず、また江戸弁も嫌いだったので、食わず嫌いだったけれど、その訳が何故か良く理解できた。江戸の庶民は、個性、恋愛、時間、金銭など、今のわれわれ(西欧式の近代的な自我を持った教養人とでも言うのかな)とは違うのだ。身分社会で、選択の余地がない社会では、恋愛などあまり意味がなかった、という著者の議論はとても深い。共同体が犠牲を必要とする、という指摘もとても興味深い。落語を通じて、現代日本人の深層心理や、江戸の民俗学が理解できる。能や歌舞伎や文楽ファンも必読と思う。また誰のどの演目を聞くべきかというガイドとしても最適。