心理学の要素が幅をきかせだし、占星術に感心を持つ人たちを待ち構える間口がどんどん複雑になって来てしまった感のある昨今ですが、本書はどちらかと言えば実践的占星術教本として、本来の占いの醍醐味であるべき「当てる」という当たり前の目的の導きとなる良書だと思います。特筆すべきは解説の秀逸さで、青木良仁氏の読みやすく分かりやすい本書へのアシストは、それだけで独立して一個の作品として評価できるものだと思いました。自ずと同氏の独立した著作に期待してしまいますね。