インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

隠された帝―天智天皇暗殺事件 (ノン・ポシェット)

価格: ¥600
カテゴリ: 文庫
ブランド: 祥伝社
Amazon.co.jpで確認
面白いけど、筋違い。 ★★★★☆
 ジョセフィン・テイの『時の娘』と同じものを作るつもりだったと思われます。入院中の男が、暇にあかせて歴史の謎を解くという、ベッド・ディテクティブものです。

『時の娘』より推論は強引ですが、やはり日本人にはこちらの方が面白く感じるのではないでしょうか。よく知っている方々の話ですから。

 ただ、証拠をきちんと提示しないと認めない歴史学会への批判は、筋違いでしょう。
 きちんと証拠(文献)を提示する、そして文献は信憑性を比較して信憑性の高い方を取るというのは、だからこそ学問であると言える、学問の基本ですから。
 後にこの批判は、著者の『逆説の日本史』シリーズによってより強固なものとなり、トンデモにまであと一歩となってしまいました。

 しかし小説です。小説なら、このくらいトンデモの方が面白いとも言えます。
 わたしは充分愉しみました。
 むしろ井沢先生が、歴史エッセイストになってしまったのを、残念に思います。ずっと歴史エンターテイナーでいて欲しかった。
井沢ファンになってしまった本 ★★★★☆
「天智天皇暗殺? いくら小説でもそんな嘘信じられんわ〜」
などと読み始めたんですが……読み終わるころには
「そうか……やっぱり暗殺だったんだ」
いつのまにか井沢ファンになっていた。
小説の中の現代で進行しているお話はどうでもよくなってしまったけど、やっぱり面白い!
歴史の謎はどこまでも深い。
初めての井沢元彦 ★★★★★
天智天皇が実は暗殺されたと言うショッキングな内容。扶桑略記からの引用で日本書紀に書かれていることに疑問を持ちそこから天智天皇暗殺説を導き出していく。
これを読んで私は井沢元彦の愛読者になりました。一見荒唐無稽な設定に対して論理的に謎を解明していくという歴史ミステリーの手法は感心させられました。
天智天皇 天武天皇 兄弟の驚きの歴史 ★★★★☆
 少しミステリー小説にするには強引な話の展開だが面白い。

 天智天武天皇や大友皇子にまつわる謎。あっというまに著者の推論に吸い込まれていく。

 あっというまに読んでしまいます。買って損はしません。
歴史ミステリー ★★★☆☆
 サブタイトルにもあるようにこの小説の中では「天智天皇暗殺」説を検証しています。
 日本書紀によると天智天皇は病没したことになっているのですが…のちの「扶桑略記」という本の中には驚くべき記述が…それは「天智天皇は馬で遠乗りをしたのち、行方がわからなくなった」というもの。これを現代の権威ある歴史学者達は「四百年も後に書かれた本の記述は信頼するに当たらない」とばっさりと切って捨ててしまうのですね。
 しかし、彼らの言う「信頼に価する資料」であるはずの日本書紀における数々の矛盾…天武天皇の生没年、及び年齢の記述が一切無いこと、天武天皇が歴史上名前を表わす時期が異様に遅いこと…なども、この本で紹介される異説を用いれば、実にスッキリと説明できるのです。この事実を彼らはどう説明するつもりなのでしょう?
 天智天皇暗殺説、そしてその犯人と動機の究明、更には天智天皇と天武天皇が兄弟ではない!
ということの論証…続々と解けてゆく謎はなかなか痛快ですよ。 
 ただ…この方の歴史ミステリーってのは…作品中で展開される「現実」のミステリーの方はあんまり面白くないんですよね~。っていうか、解明される歴史の謎とはあまり関係ないと言うか…むりやりこじつけてあるというか…。「京極」のように、本文中で語られる雑談や雑学がミステリーそのものを説く鍵にはなっていない…ので。
 ま、「逆説の日本史 2」と併せてお読みください。