ゴルファーとは夢見る旅人
★★★★★
著者のゴルフを題材にした短編小説等は以前から愛読していたが,本書は著者自信のゴルフライフを著したもの。
芥川賞作家であり,文壇でもトップクラスのゴルフの腕前ながら,我々サラリーマンと同じアマチュアゴルファーの目線でゴルフを語っているところにとても親近感がもてる。
プロアマ戦で出会ったプロたちからのワンポイントアドバイスをいくつか紹介しているがこれなどは我々の参考になるものも多い。
圧巻はぺブルビーチやオーガスタ,セントアンドリュースでのプレーをホールバイホールで語っているところ。私たちには夢の世界だが,著者が一アマチュアゴルファーとして嬉々としながら一打毎に一喜一憂する姿は,まるでわが身のようで,読んでいて引き込まれるものがあった。
録画してあった昨年のマスターズの中継を見つつページをめくったら,新鮮な驚きも多々あった。
著者も還暦を過ぎ,まだまだご壮健のようです。本書第2弾を期待します。