物理の船
★★★☆☆
とくに目新しいところもない部分もあるが、船の揺れや推進、スクリューやウォータージェットのあたりは面白かった。
自然科学が、実際の生活に使われる機械として活用されている。理系にアレルギー反応を持つ人は、まずこういう側面から入るのがいいのではないだろうか。
幕末明治の日本人は、西洋機械文明を驚きと好奇心を持って見た。テストの点数などどうでもいい。自然科学の基本から応用まで、物理なら物理の規則で動く。そこが、世界の規則を人間が知り応用できるところだ。
本書では、船の重心やスクリューの揚力などがおもしろいところだった。我々の普通に知っている世界が、物理の学でどう変化するかがおもしろい。
動く構造物の科学
★★★★☆
他の移動手段に比べて,時間はかかるがとにかく規模が大きくて輸送効率が高い船。まさに動く構造物である船に関する特徴的な力学理論を簡潔に説明されています。また,高速化を如何に実現するか,最新の技術を紹介されています。その他にも船を製造・運用するために必要な基礎事項が網羅されています。
船といっても色々あるということがわかり,乗ってみたくなりました。
ちょっと難しいが面白い
★★★★★
船と言えばいわゆるクルーズ船(豪華客船)がブーム。船に興味がある人の多くが興味が
あるのはフェリーより客船だと思う。
で、この本のメインは「超高速フェリー」のテクノロジーについてだが、満遍なく各種の船
の技術について書かれていて、客船の歴史、大西洋航路のスピード競争の時代にかかわる
記事もあって非常に面白い。
安全性、操船、快適さに関する技術の話題など、豪華客船の技術と共通する話題も多いので
理系の客船マニアには楽しめる本だ。