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孤独な夜のココア (新潮文庫)

価格: ¥460
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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共感を誘う。 ★★★☆☆
多様なシチュエーション下での恋愛を書いた短編集。
全編、女主人公視点で語られる。
関西出身の田辺聖子らしく、大阪弁や京都弁が多用されている。
各短編の登場人物に関連はないけど、女性の読者は、主人公の価値観に対して100%肯定とは言わなくても、共感することができる。
多分、田辺聖子が自分の中にある女性としての様々な価値観をピックアップして、その価値観を寓意的にそのまま主人公にしているからだと思う。
ピックアップした価値観は、女性特有の母性が多く含まれている(全編ではないけど)。
彼女や女性を理解したい時、または、どんな関係であのカップルは成り立っているのかという謎を解きたい時、この本を読めば女性側の視点を理解するヒントはもらえると思う。

個人的に、恋愛ずくしで中弛みした事と、男性がどこまで共感・理解できるか謎だったので☆3つ。
恋愛の要素オンリーで飽きる私には買うほどじゃなかったかも。
女性なら誰もがぐっとくる ★★★★★
田辺聖子さんの復刊シリーズ第一作目
書店で手にとってなんとなしに買ってみたが
結論から言うと素晴らしい良書であった。

短編集で読みやすいが、かと言ってどの作品もないがしろにされることなく
丁寧に作りこまれている。
30前くらいの女性たちの恋愛模様がつかず離れずの絶妙な距離感で語られている。
劇的なストーリーではないが、誰もが経験したことあるような
恋愛の酸いも甘いも詰め込まれた物語たち。
女性なら誰もが「わかるわかる」とうなずいてしまうでしょう。(たぶん

特に気に入ったフレーズは
「世俗の風が吹き込んだ時、私は彼を失ったのだ。」

この意味はぜひ読んで納得してもらいたい。
一生忘れられないフレーズになりそうです。
恋のほろ苦さ ★★★★★
昭和53年に最初に発行された本で、当時のOLを中心とした女性たちの恋が描かれています。
男女雇用機会均等法の成立前、女性が(男性も?)今よりももっと早く結婚し、家庭が重視されていた時代。
私は当時まだ子どもでしたが、大人の女の人たちはこんな恋をしていたのだなと、改めて知りました。
携帯電話もメールも無かった時代ですが、男と女の関係は、今とほとんど変わりないように思います。
この本に出てくる女性たちは、精神的に自立していて、恋のほろ苦さをきちんと受け止めています。
読んでいて時々、お母さんの昔の恋の打ち明け話を聞かされているような気もしましたが、
案外、今の自分のことも重なることも多くて、素敵な本だと思います。
おっきなマグカップで。 ★★☆☆☆
恋に夢中になったり、おどらされたり、からかわれたり……そんなせつない思いばかりしてる登場人物たちが無性に愛しい。自分の未来、過去の姿を見てるようで恥ずかしさすら覚えました。表題のとおり、ひとりさびしい夜に飲むココアのように不思議とからだの芯から温まるような作品です。