かなり判りやすいながらも、読者の視点を複眼的なものにするために、説をいろいろと上げている点も、好感が持てる。古いが、概論書として、大きな筋を掴むために読むといいだろう。ホメロスや、プラトン、ありとあらゆる古典を駆使して書かれる歴史は、そうだいな物語のようだ。
巻末の資料集は、なかなか使える。なぜか、この部分だけ、改訂され、新しい本もそろっている。