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古代ギリシアの歴史 ポリスの興隆と衰退 (学術文庫)

価格: ¥1,103
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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ギリシャ世界を理解する上で最適の1冊。 ★★★★☆
語り口や著述の仕方はオーソドックスなので、
最初にこれに取りかかると、
その達成度が分からずに終わってしまうかもしれない。

ギリシャ関連本を数冊読み、
ペルシャ、ヘレニズム、キリスト教にもそれなりにアプローチして、
中世、近世、西洋史全般を概観した上で、
この本を読むと、
ギリシャ世界の様々な事柄が
非常に良く理解できる。

ギリシャというとアテネでありスパルタであり、
ホメロスであり、ソクラテスであり、
ヘロドトス、トゥキュディデス、
ペリクレス、パルテノン神殿、
ギリシャ悲劇などなどだが、
この本は、それらの主役たちが出てくるまでに
200ページが費やされている。
その部分が充実していて面白く読める。

さらに特筆すべきは的確な地図の挿入だ。

歴史書でも、
主要な地名の場所を特定できないような本さえある中で
この本の地図は素晴らしい。

あるべき場所にあるべき地図が、
見開きなどで大きく登場する。


それ自体起伏に富んだギリシャ世界の全体
(つまり西洋世界の原点にある地中海世界)に
ひたれる喜びがここにある。
判りやすい入門書 ★★★☆☆
1976年に「世界の歴史」第2巻として、出版された本の再版である。
それ以降も、様々な概論書も出版されたかと思う。
また、本書に見える議論も、新しい発見によって、変わったかもしれない。
本書の特徴は、線文字Bの解読という、ドラマチックなストーリーからはじまる、読み物であるという点である。

かなり判りやすいながらも、読者の視点を複眼的なものにするために、説をいろいろと上げている点も、好感が持てる。
古いが、概論書として、大きな筋を掴むために読むといいだろう。
ホメロスや、プラトン、ありとあらゆる古典を駆使して書かれる歴史は、そうだいな物語のようだ。

巻末の資料集は、なかなか使える。なぜか、この部分だけ、改訂され、新しい本もそろっている。