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雇用融解―これが新しい「日本型雇用」なのか

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東洋経済新報社
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どうなっている(怒)の? ★★★★★
 2007年出版当時の雇用環境の例を示す好著でしょう。昨今の雇用の悪化で示した例が数量的に多くなっているようです。雇用されているので安心ではなく、今後の不安定事態に対応するための毒として読まれる方も多くなるでしょう。
 ショックなことは日本でも有名な企業の活動の中でこのようなコストダウンが行われたというさもしい心です。ブランドを含めたものへの信頼が音をたてて崩れていきます。ひどい会社は昔から行っているようですが、有名企業がおかしくなったのは、株主至上主義と呼ばれる頃、コストカットを得意とする人が経営者に抜擢されるようになってから、だと思います。もう一度、現場からの改心をお願いしたいところです。
 雇用が融解した後の「働くこと」への再定義が必要です。反省のために本書を推薦します。
著者の怒りは理解できなくもないが、、、 ★★★☆☆
著者の怒りも理解できますし、若者の置かれた悲惨な状況はほっておけないと思います。
また、問題を取り上げたという点では評価をしたいと思います。

しかし、企業がそこまでして労働コストを下げざるをえない理由は何なのか?

それは、資本主義社会では、企業という存在そのものが、国際的な競争、あるいは国内であってもライバル企業と激しい競争をせまられているからだと思います。
この著者も含め、この雇用形態に批判的な人々が、自動車なり、液晶テレビなどの電化製品なり、ファーストフードの食べ物なり、その企業のサービスを受ける際に、実際にそこで働いている人たちの労働条件を考えるのか、聞いてみたいと思います。

多くの人たちが、消費者の立場になった際には、ある物・サービスを購入する際に、物・サービスの量質と価格のみで購入するかしないかを判断するのではないでしょうか?その企業が正社員を使っているか、非正規社員を多く使っているかということは、購入判断の材料には入らないと思います。

企業というものは、世の中を向いた社会的な存在であり、もし「労働者使い捨て」の企業が批判され、その商品が買われなくなれば、自然に「正社員雇用」の流れに向くと思います。
この本を読み、企業を批判する方たちは、商品を買う際に安さだけに目をとらわれず、その企業の雇用の体制などを考慮した上で購買行動を起こすべきだと思います。
安い商品を買いながらも、単に企業を批判する人は、企業を批判する資格がないと言えば言いすぎでしょうか?
事態はかなり深刻である ★★★★★
私自身、40半ばで非正規雇用だから、身につまされるものがある。今、公務員叩きがはやりだが、公を民に開いても、格差が助長されたり、非正規雇用が増え、イチロー並みの才能やら努力をしないと、まともな職にも就けず、就労人口の半分以上が、何の社会保障もなく、いつクビを切られるかわからないというのでは、そんな社会は果たしてまともな社会と言えるのか。資本主義は、そもそも競争なのだが、このような書物を読むと、資本主義は、もう恐らく限界に来ているのではないのかという来さえしてくる。問題提起の書である。
現在いわれている「格差社会」の実態を見事に抉り出した本 ★★★★★
 この本に書いてあることはあまりにも衝撃的だ。特に「外国人研修生」という名の"奴隷"の章は嫌中・嫌韓論者も一度読んでみるといいだろう。
 また、「過労死は自己責任」などという万死に値する暴言を吐いた、奥谷禮子のインタビューも必読だ。この人物の傲慢さがよくわかるから。インタビューにおける奥谷禮子の発言は虫唾がはしる。
鎌田慧の「自動車絶望工場」をふと思い出した 労働現場のルポ ★★★★☆
経済誌のライターである著者が、工場現場の取材でふといだいた疑問を出発点に、事実の断片をたんねんに拾い集めまとめあげた労作です。「女工」「たこ部屋」「出稼ぎ」といった、この国の底辺の労働を象徴してきた呼称につらなる言葉として「人材派遣」をとらえ、実態を浮き彫りにしてみせています。
読んで、鎌田慧の『自動車絶望工場』を思い出しました。実体験からその労働の苛酷さを描いてみせた『絶望工場』にくらべ、インタビューや調査から全体像をとらえようとした本作は、労働の有り様への迫り方としては不足しているものがあります。しかし「一人勝ち」をつづけるTOYOTAやSHARPの生産現場の労働の実態に近づこうとした仕事としては、いまのマスコミの状況において希有な仕事になっていると思います。
とくに「世界の亀山モデル」として語られるSHARP亀山工場の、液晶テレビの製造現場の労働実態は興味深く読みました。この報道は、貴重で、スクープといってもよいかもしれません。