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サンクチュアリ

価格: ¥2,548
カテゴリ: CD
ブランド: EMIミュージック・ジャパン
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サイモン・ウェッブの“アーバン・フォーク” ★★★★★
ブルーのサイモン・ウェッブのソロ・デビュー作。
自らの音楽のジャンルをR&Bではなく、アーバン・フォークだと言う。聞きなれないこの言葉、アーバン・フォークとは本来、大都市に根ざしたフォークソングのことを指すのだろう。しかし、サイモン・ウェッブのアーバン・フォークとはそうでは無く、彼のつくり出した独特のサウンドの世界である。
聴けばなるほどこれがアーバン・フォークかという感じである。アコースティックギター、キーボードの音を中心に様々な音をスタジオで重ねている感じ。絶妙にそれぞれの曲を飾っている。フォークなメロディラインとアーバンに装飾されたサウンドという印象。全体的にメロディアスでとても聴きやすく、優しい雰囲気の音楽である。ブルーを彷彿とさせるもの、民俗的なものもある。サイモンのヴォーカルは曲ごとに雰囲気が変わり、上手いが、さほど“ソウルフル”ではない。ちなみにブルーでたまにやっていたラップは全くない。
『ALL RISE』や『ONE LOVE』というブルーの名曲を生み出したサイモンはすばらしいソングライターだと思う。このアルバムでも『ALL RISE』や『ONE LOVE』とは少し違った“アーバン・フォーク”という路線で、持ち味のクールながら優しいソングライティングを披露してくれている。
また、ブルーと同じようなものにならないよう気を付けたためかその“アーバン・フォーク”にこだわり過ぎている感じも受ける。それはそれで統一感があり、味があっていいことなのだが、もしかするとサイモンは『ALL RISE』や『ONE LOVE』といったクールなR&B調のブルー路線の楽曲、または『BACK IT UP』(GUILTY収録)のような得意のラップを組み込んだ楽曲のネタを持っているかもしれない。サイモンは、それらはまたブルー用にとっておこうと考えていて、そのことが、リー・ライアンの「ブルーは解散」発言に相反して、サイモンが「ブルーでまたやる」という所以なのだろうと思う。だがもしリーの言うとおりブルーの復活が無いのならそのネタは出してしまってもいいのではないだろうか。ポップグループによくある、うやむやな休止宣言は不快なものですね。
サイモンもリーと同じくすばらしい才能を持っていると思います。今後にも期待しています。